
【民衆暴力 一揆・暴動・虐殺の日本近代】
藤野 裕子 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4121026055/
○この本を一言で表すと?
近代の民衆の暴動の歴史の本
○よかったところ、気になったところ
・明治、大正に起こった民衆の暴動の経緯を追った本でした。
過去に固執する、または迷信などに踊らされて暴動に至る民衆の様子がよく分かる本でした。
SNS時代になり、エコーチェンバーとフェイクニュースに晒されている現代人も同じ事を繰り返すのかなと、読んでいてふと思いました。
・「新政府反対一揆」では、被差別民の人権が回復されたことに腹を立てた農民が、被差別民を弾圧し、平民と同じ立場ではなく昔通り差別された立場を守ることを約束させて誓書を書かせるなどの行動が見られたそうです。
・「秩父事件」では、板垣退助と会ったこともないのに、なぜか東京の板垣退助に会えば問題がすべて解決すると考えて行動に移す等の思い込みで動く様子が書かれていました。
・「関東大震災時の朝鮮人虐殺」では、地震の後に朝鮮人が暴動を起こす、井戸に毒を入れるなどのデマから、官憲も加わって組織的・計画的に虐殺行動を実施した流れが詳細に述べられていました。
