
【定年後 50歳からの生き方、終わり方】
楠木 新 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4121024311/
○この本を一言で表すと?
著者とその周りの定年前後の経験について述べたエッセイ本
○よかったところ、気になったところ
・保険業界で人事部門にも携わった著者が、自身の定年前からの活動と、周囲の定年後の人たちの経験談などを紹介した本でした。
・テーマも内容も中公新書らしくないなと思いましたが、中流上層の知識層の中高年という中公新書の読者層が興味を持ちそうだということで、マーケティング的には成功していそうだと思いました。
・定年後は生活習慣や環境が大きく変わり、仕事一筋で定年を迎えた人ほど何をやっていいか分からず、家族にも邪険にされがちという典型例が何度も述べられていました。
・会社以外のコミュニティや、仕事以外の活動は定年後に重要で、それらは急に手に入る者ではないので定年前から準備しておくべき、というのがこの本の主要なアドバイスのようです。
○つっこみどころ
・著者自身とその周りの経験談ばかりで、会社員として定年まで務め続けた中流上層くらいの人の話がほとんどのため、定年を迎える人全般向けの内容ではないように思えました。
資金面の不安のない高齢者は少数派になるのではないでしょうか。
著者の「自分とその周りがそうだからみんなそうだ」という感覚は視野が狭すぎると思いました。
・著者名を見て「ストーリーとしての競争戦略」の著者(楠木健)が書いたのかなと驚きましたが、ペンネームとのことでした。
ペンネームが似ているだけの全くの別人でした。
わざと寄せたのかなとも思いました。
