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【日本史の内幕 – 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで】レポート

【日本史の内幕 – 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで】
磯田 道史 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4121024559/

○この本を一言で表すと?

 古文書ベースの歴史についてのトピック集

○面白かったこと・考えたこと

・古文書にあたって歴史を詳細に考えるアプローチが相変わらずで面白かったです。

・古書店との繋がりができていて、いろいろなところから「こんな本がありましたよ」という情報が集まるのは、それまでの著者の活動あってのことだろうなと、実績を積み重ねることの大事さに改めて気づかされました。

・遺跡発掘の話が所々に出てきますが、古文書以外にも現場跡に直接あたって調べていること、地方自治体と組んで活動できていること、歴史好きの子供たちを参加させていることなど、自身が深く知ることと、自身以外が将来的な歴史を調べる道づくりとを並行して活動しているのはすごいなと思いました。

第2章 家康の出世街道

・三方ヶ原の戦いで、少人数なのに家康が武田軍と向き合ったことに、その後の家康の歩みと大きな違いを感じていましたが、実際には信長の支援があり、それほど劣勢でなかった可能性があることが示されていて、なるほどと納得できました。

・水戸藩の成り立ちが、家康の下の兄弟が元祖で、御三家でも地位が低かったことは知っていましたが、その家臣も含めて「敗者復活」の藩だったというのは面白いなと思いました。雑賀孫市まで水戸藩の家臣だったというのは驚きました。

第3章 戦国女性の素顔

・井伊直虎が男性だったという話を聞いたことがありましたが、直虎は男性でも、同一視されていた次郎法師が女性で、実際に城主だったというのは初めて知り、面白いなと思いました。

・豊臣秀頼が豊臣秀吉と血が繋がっていないのでは、という話はいろいろな本で書かれていましたが、実際に淀君と離れていた時期などから結論付けられていて、実際に繋がっていない説の方が正しそうだなと思いました。

第5章 幕末維新の裏側

・山田方谷の話が取り上げられていて面白かったです。
司馬遼太郎の小説で登場して印象的でしたが、実際にいろいろ成し遂げた人物だったのだなと思いました。

○つっこみどころ

・一つのトピックが数ページくらいで、同じ著者の別の著作に比べるとかなり内容が薄いように思えました。
著者がメディア露出していて、その関連でテレビ等の話も出てきましたが、それで歴史の話が削られているようなら残念だなと思いました。