【古代メソポタミア全史 シュメル、バビロニアからサーサーン朝ペルシアまで】簡易レポート

【古代メソポタミア全史 シュメル、バビロニアからサーサーン朝ペルシアまで】
小林 登志子 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4121026136/

○この本を一言で表すと?

 メソポタミア文明発祥から新バビロニアまでが中心の古代メソポタミアの歴史の本

○よかったところ、気になったところ

・ペルシア帝国の前史にあたるメソポタミア文明から新バビロニアまでがメインの本でした。
二つのペルシア帝国については終章でさらっと触れられていました。

・メソポタミア北部をアッシリア、メソポタミア南部をバビロニアというのだそうです。
ペルシア帝国でもそうですが、北部のアッシリアが強国になってバビロニアが支配されていても、バビロニアの文化の力が大きく、その影響を強く受けるということが繰り返されてきたようです。

・メソポタミアとその周辺との関係がよく描写されていました。
エジプトやアナトリアを支配した時期もあれば、逆に攻められて領域を狭められたりした時期もあり、時代によって力関係が変わっていることが興味深かったです。

・ヒッタイトの興隆でアナトリアが強くなったり、鉄に関する技術が流出してヒッタイトの優位がなくなるとアナトリアが弱くなったり、様々な要素の変化で力関係が変わることが興味深いなと思いました。

・アケメネス朝に支配されて以降は、メソポタミア由来の強国は現れず、ローマやサーサーン朝、イスラーム帝国の支配下となっていったそうです。

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