【白人ナショナリズム アメリカを揺るがす「文化的反動」】簡易レポート

【白人ナショナリズム アメリカを揺るがす「文化的反動」】
渡辺 靖 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4121025911/

○この本を一言で表すと?

 アメリカにおける白人のナショナリズムの動きと源流について述べた本

○よかったところ、気になったところ

・著者の相変わらずの現地に飛んで、現地の人に会って、かなり突っ込んだ質問をするアプローチで、「白人ナショナリズム」に関わる人、文化等が述べられていました。

・白人ナショナリズムが自分が思っていた方向と違っているところもあったのが興味深かったです。
人種尊重で、単一民族国家として日本に好意的だったり、アジア人を白人より優れていると評価していたり。
労働者層だけではなく、それなりに成功している人たちが手動していたり。
最近日本人経営の店の爆破予告のようなヘイトクライムもあったので、いろいろな層があるんだろうなと思いました。

・KKKのデヴィッド・デュークは有名で、過激な人物だと思っていましたが、KKKの最高幹部ではなく、KKKの有力団体KKKKの最高幹部だったこと、穏健な考え方も持っていること等が書かれていて驚きました。

・白人が迫害されている、という方向の考え方があるのは興味深いなと思いました。
別の本でアファーマティブ・アクションに関する考察などもありましたが、白人が多数派でなくなった時、上流層の割合が低下した時にどうなるのか、時流によっていろいろ考え方も扱いも変わりそうですし、現状と意識のズレからいろいろ混乱がありそうだなと思いました。

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