【「今のインド」がわかる本】
門倉 貴史 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4837976298/
・インドではたばこ産業が成長産業というのは面白かったです。安い噛みたばこ、ビディたばこから高級たばこ(日本で普通に売っているたばこ)に移行していくため、まだまだ成長するとのこと。(P.55~)自分の知っているインド人のほとんどがたばこを吸っていたので納得しました。
・インドのルピー紙幣を印刷しているのが日本の小森コーポレーションだと初めて知りました。殺虫剤のフマキラーも進出しているのはなんだか納得できました。(P.57~)
・インドが先進国のアニメの外注先になっているのは初めて知りました。(P.96~)IT技術と親和性が高そうなので納得です。
・インドは原油があまり出ない印象から資源があまりない国だと思っていましたが、他の資源(石炭、天然ガス、鉄鉱石、クロム、マンガン、ダイヤモンドなど)が豊富だと分かりました。(P.100~)
・インドの財閥とその背景が面白かったです。タタ財閥がイスラム教に帰依することを拒んで逃げてきたペルシア人のゾロアスター教徒の一族とは初めて知りました。(P.107~)
・二つの「インド門」の話が面白かったです。ニューデリーの「インディアン・ゲート」はイギリスからの独立の象徴で、ムンバイの「ゲート・オブ・インディアン」はイギリス王夫妻の訪印記念と意味が180度違う。(P.136,137)
・インドでは冷凍物流があまり発達しておらず、多くの業者は気温の低い時間帯を狙って生鮮食品を運搬していて、三菱商事が出資している「スノーマン」が唯一冷凍物流で全国展開していてマクドナルドやKFCから注文が殺到している、というのを初めて知りました。(P.145)
・インドでは美白が尊ばれていて、それがカースト制度のヴァルナ制度から、ということを初めて知りました。ヴァルナは「色」という意味が込められていて、古代インド時代にヨーロッパ人と起源を同じくするアーリア人(色白)が土着のドラヴィダ人(色黒)を征服したことから色でカースト制度が定められている。(P.145~)