【日経テクノロジー展望2019 世界をつなぐ100の技術】
日経BP社 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4822255921/
○この本を一言で表すと?
「クロス」を軸に様々な最新技術について紹介した本
○気になった技術
Muse細胞
・iPS細胞(人口多能性幹細胞)ともES細胞(胚性幹細胞)とも違う第三の多能性幹細胞
・脳梗塞や心筋梗塞に効果あり。
・他人由来の細胞を分離・培養したものを点滴で静脈に送るだけでいいので、安価で安全
・2010年に東北大の出澤教授らによって発見
デジタルツイン
・3D-CADでシミュレーションを実施して設計支援するDMU(デジタルモックアップ)とは異なる。
・2011年にNASAの論文で発表。
・実機(現実のツイン)とデジタルツインの間で、製造から廃棄までのライフサイクルの間ずっと情報をやり取りする。
・IoTによって実現。
・全プロセスでフィードバック・シミュレーションが実施され、情報が蓄積される。
VR利用の医療関連技術
・手術中にVRの3D映像で患部を表示。
・認知障害を健常者が実体験できるプログラム。
・VR利用の幻肢痛治療。動かせるという認識が幻肢痛を軽減。
壊れないライジングボラード
・ライジングボラードとは自動昇降する車止めのこと。
・コーエイ工業の「ハードポストEP-354A(K12)」
・米国国務省の対車両防護規格K-12等級を満たす。
・総重量6.8トンの中型トラックが時速80kmで突っ込んできても1m以上の侵入を許さない。
・工事費等抜きの製品単体6本で約3500万円。
金属3Dプリンター
・樹脂ではなく金属で造形できる3Dプリンター。
・プリンターで造形したあとに焼結処理まで実施。
・2015年創業のアメリカのデスクトップ・メタル社はオフィスに設置可能な小型タイプと量産向けの大型タイプを開発。
・GE(ゼネラル・エレクトリック)が金属3Dプリンターメーカーであるスウェーデンのアーカムとドイツのコンセプト・レーザーを相次いで買収。