【自助論】
サミュエル スマイルズ (著), 竹内 均 (翻訳)
https://www.amazon.co.jp/dp/483797239X/
1章 自助の精神―人生を自分の手で開く楽しみを知る
「天は自ら助くる者を助く」。外からの支配より内からの支配。
努力は引き継がれる。才能ではなく、努力が人の優劣を決める。自己責任の原則。
2章 忍耐―たったこれだけで努力が苦でなくなる!
辛抱強さが自分の活動のレベルを上げる(プラトーを越える?)
人生の奥義の九割は快活な精神と勤勉にある。
逆境こそが人を育てる。
持続力、秩序立てた作業、無知の知⇒勤勉
3章 好機を確実に生かす―この「改善」の手が、いま打てるか!
勤勉ゆえに見抜く(健全な懐疑心)。ありふれた事物の背後を見抜く姿勢。
「賢者の目は頭の中にあり、愚者は暗闇を歩く」事実は目の前にあっても気づくかどうかは別
独歩の人間に与えられる勝機⇒環境に依存しないことによる勝率向上
「時間とは消滅するものなり。かくしてその罪はわれらにあり」
信念は力。誠実と謙虚さ。
4章 仕事―いつも最高の成果を生むための基本原則
いつまでも学び続ける。苦労の果てに勝ち得たものこそ本物。努力の末に得た結果を信じること。
向上心に燃えた者の前にカベはない。
5章 意志と活力―「使命感」が人の器を何倍にも大きくする
独立不羈の心。艱難辛苦に学ぶ。旺盛な活力と不屈の意思が成功の源。
6章 時間の知恵―成功者はみなこの「実務能力」を生かしている!
どの分野で成功する者も優秀なビジネスマンの資質が必要⇒実務能力を有すること。
ビジネスを成功させる6つの原則・・・注意力、勤勉、正確さ、手際のよさ、時間厳守、迅速さ
時間の浪費は心に雑草をはびこらせる。時は金なり⇒時は金以上なり。
将に必要な資質:鋭い直観力、断固たる意思、如才なさ
ものごとを網羅的に見据える実務能力。ウェリントン将軍の債権者への負い目⇒不正をしなかったことの証明。
正直は最良の策
7章 金の知恵―“楽するため”にはこの汗をかけ!
金に対する態度に人格が表れる。(P.166)
克己の精神:将来の利益のために現在の満足を犠牲にする。
逆境を脱する4つの美徳:勤勉、倹約、節制、誠実
節約は自助の精神の最高表現⇒節約はだれでも、人並みの精神力でも可能。
「嘘は借金の背中に乗って旅をする」
知恵はルビーに勝る。
8章 自己修養―頭脳と心・体の、効率よく痛快な鍛え方
知的素養は仕事から。実践論。陽明学の知行同一的考え?
「敗戦処理」によって人は鍛え上げられる。
「もしも」は無能のつぶやきにすぎない。
地道な努力が最後に勝つ
9章 出会い 人生の師・人生の友・人生の書を持っているか
行動は滅びない⇒善悪の行動はそれぞれ相応の実を結ぶ。⇒良き行動は後世の松明となる。
真の雄弁は無言の実践の中にある。
良き師良き友は一生の宝⇒付き合っている友の価値でその人の価値が決まる。
10章 信頼される人 人望・人格の力は一生通用する最高の宝だ!
立派な人格はそれ自体が最高の身分であり、力で富に勝る。
努力しない、高く飛ぼうとしない人間は地に堕ちる。
理想に現実を重ね合わせる努力⇒言行一致。
行動でも思考でも反復こそが力⇒習慣・・・立派な習慣を身に付けようとする習慣が一番の習慣。
礼儀作法が大事⇒真実の姿が良くても、作法次第で台無しにすることがある。
真の人格者は不正をはねのける勇気を持つ。自分を差し置いても人を助けようとする優しさを持つ。