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【世界一幸福な国デンマークの暮らし方】レポート

【世界一幸福な国デンマークの暮らし方】
千葉 忠夫 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4569709478/

○この本を一言で表すと?

 デンマークを大好きな人が書いたデンマークおすすめ本

○この本を読んで面白かった点

・著者のデンマーク大好きフィルターを考慮して、程度や評価は保留したとしても、デンマークの制度等について知ることができてよかったです。

第1章 格差がない理由

・デンマークでは資格がないと仕事ができない、事務職でさえ資格が必要で、学歴が同じであれば大会社でも中小企業でも給料が一緒というのは驚きでした。

・失業保険制度がかなり充実していて、実力主義で仕事ができなければすぐに解雇されるものの、スキルを身につける機会を与えるという仕組みが実現しているのはすごいなと思いました。

第2章 実力社会と学歴社会

・デンマークでは高校を卒業するための試験があり、高卒がかなりのステータスで、日本の高卒で基礎学力がないというのが信じられないそうです。
日本の学校制度について考えさせられました。

第3章 デンマークの教育制度

・デンマークでは保育園や幼稚園が充実しているのは福祉国家のイメージで想像できましたが、女性がほとんど働いているので生まれてすぐに保育ママに預けたりしているそうです。

・国民学校(日本の小学校と中学校を一貫校にしたようなもの)は0年生という幼稚園学級があり、10年生という9年生(日本の中学3年生)で、まだ大人になっていない、学力が身に付いてないと思ったら1年長く国民学校に在籍する仕組みがあり、学生の半分は10年生を選択するそうです。

・14歳で自分がなりたい職業を考え、職場見学などが進められるそうで、これはいい仕組みだなと思いました。

第4章 社会が求める人物像

・デンマークは実力社会でありながら学校では競争がなく、OECDのPISA(15歳の学習到達度調査)でもそれほど成績はよくないが気にしていないというのは、ある意味PISAの結果が良くなくても実力をつけるのに問題はないという自信かなと思いました。

第5章 意思表示と自己決定の学び方

・子供に意思表示や自己決定を学ばせる教育(喧嘩していても大人は仲裁に入らない、遊び方を決めさせる、など)はいいなと思いました。
木登りをしても止めない理由が「腕が折れるよりも心が折れる方が問題だから」というのはなかなか徹底しているなと思いました。

・市会議員は現職でも立候補でき、選挙にお金はかからないが給料が出ない、市長は市会議員から選ばれ給料が出るので市長になれば仕事を休職して着任する、タレント議員などは存在しない、というのは確かによい政治になりそうな気がしました。

・デンマーク第三の都市オーデンセでは麻薬をやっている者にヘロインを与える取り組みを始めたそうです。
麻薬を購入するために犯罪を犯すことに比べたらマシという判断だそうですが、思い切った取り組みだなと思いました。

第6章 親が家庭でするべき教育

・デンマークでは0年生から自分のお弁当を作り始めるというのは自立心を小さい頃から育てるという意味で徹底しているなと思いました。

・子供に財産を残さない、子供は親を介護したりしないし親も望まない、18歳以上の子供が犯罪を犯しても親は責任をとらないなど、家族間でも自立心があるというのも徹底しているなと思いました。

○つっこみどころ

・著者がデンマーク大好き過ぎるのか、批判がなく、また内容が非常に軽かったです。

・ページ数が少ないのに目次がやたらと立派で丁寧に作られていて、ページ数稼ぎかなと思いました。

・章の終わりに「○章のメッセージ」というのがついていて、「日本もデンマークのように・・・」という内容が書かれていますが、人口約1億2,000万人の日本と人口約500万人のデンマークでは歴史的経緯はもちろん人口規模が違うことの差異もあるわけで、かなり軽いメッセージだなと思いました。