【大統領とハリウッド アメリカ政治と映画の百年】簡易レポート

【大統領とハリウッド アメリカ政治と映画の百年】
村田 晃嗣 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/412102527X/

○この本を一言で表すと?

 ハリウッド映画とアメリカ政治を時系列で対比した本

○よかったところ、気になったところ

・ハリウッドと政治の状況、大統領の描かれ方等が時系列で示されていました。

・リンカーン、フランクリン・ローズベルトがヒーローとして描かれる戦後から、セレブ大統領ケネディが第二のリンカーンとして描かれ、ニクソンから悪役として描かれ始め、ハリウッド出身大統領レーガン、シュワルツェネガーと組んだ父ブッシュ等、政治と映画が切り離されず、共に在った歴史が述べられていました。

・大統領がそれぞれの任期に鑑賞した映画のタイトルや本数が後半ではそれぞれ紹介されていました。
どの大統領も大きな意思決定の前にはその背景に似た映画を鑑賞しているのが興味深かったです。

・映画の内容が政治的、思想的なことに強固に絡んでいる場合が多いこと、保守かリベラルのどちらによるかで極端な内容になりやすいそうです。

・最後にイギリスや日本との比較が書かれ、映画で政治的な内容を盛り込めない日本とアメリカは全く状況が異なるそうです。
映画だけでなく芸能人が政治的な主張をほとんどしないこともかなり状況が異なると書かれていました。

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