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【民法改正: 契約のルールが百年ぶりに変わる】レポート

【民法改正: 契約のルールが百年ぶりに変わる】
内田 貴 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4480066349/

○この本を一言で表すと?

 民法改正の経緯や方向性について易しく解説した本

○この本を読んでよかった点・考えた点

・この本の著者の「民法」を読んだ時にも思いましたが、難しい内容をわかりやすく説明する文章がうまいという印象で、著者の持つ民法の成立の歴史に対する認識、判例法の積み重ねによるフォローで賄っていることに対する批判、改正民法の内容の説明などの概要が分かりやすく書かれているなと思いました。

・日本がベトナムやカンボジアに法整備支援をして、そちらでは日本の法律よりも整理された法制度を導入していっているというのは、何もないところから作り上げた方が作りやすいという意味で、建築物を旧市街地に作るか更地に作るかという話と似ているなと思いました。

・民法がそれ自体では成立していないということは、私自身が昔に民法の勉強をした時に思った感想でもあります。
「なぜ明治の判例が現代にも活用されているのだろう?」と不思議に思っていましたが、民法成立直後から判例を積み上げてきたという歴史を知って納得できました。
海外から日本の法律の実態が見えにくいということもこの点に原因があるというのも納得できました。
この辺りの事情からすると民法の条文に判例で積み上げてきたことを追加することには意味があるように思えます。

○つっこみどころ

・国民にわかりやすい法律にすること、文章をわかりやすくすることを改正の理由にしている割には、改正後の条文もその解説も、法律を勉強していない人には分かりにくそうな内容だと思いました。