【リベラルとは何か 17世紀の自由主義から現代日本まで】簡易レポート

【リベラルとは何か 17世紀の自由主義から現代日本まで】
田中 拓道 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4121026217/

○この本を一言で表すと?

 リベラルの現代に至るまでの変遷について述べた本

○よかったところ、気になったところ

・副題の通り、17世紀の自由主義からのリベラルの変遷について時系列で述べていく本でした。

・リベラルは三つの段階を経て現代に至っているとされていました。
古典的自由主義からケインズ主義的なリベラルに、経済優先から社会のあり方や個人のアイデンティティの自由な選択を求める文化的リベラルに、グローバル化の進展にともない多様なリスクに合わせた多様な材とサービスの分配も求める現代リベラルに、変容を遂げてきたそうです。

・現代リベラルは、就労のための福祉を中心としたワークフェア競争国家、グローバル化による変化で不安定になる層の排外主義ポピュリズムと対抗関係にあるそうです。

・日本ではリベラルは根付かなかったそうです。
その理由として、古典的な自由主義そのものが根付かなかったこと、1990年代以降の福祉社会破綻により体系的な福祉政策が導入されなかったからだそうです。

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