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【民法改正のいま ―中間試案ガイド】レポート

【民法改正のいま ―中間試案ガイド】
内田 貴 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4785720964/

○この本を一言で表すと?

 債権法中間思案の解説の本

○この本を読んでよかった点・考えた点

・新書の「民法改正: 契約のルールが百年ぶりに変わる」に比べて、中間試案全体をほとんど網羅していることと、現行民法の解説と中間試案の解説が詳しく書かれていることから、かなり読み応えのある本でした。
昔勉強した民法の内容や判例の内容を思い出しながら、どう変わるのかを考えながら読まないといけないことと、読み飛ばすと一気にわからなくなることから、200ページ程度の割に読む時間がかなりかかってしまいました。

・「三面更改」「契約締結前後の義務」「契約交渉時の情報提供義務」など、現代では当たり前の商習慣に関することが結構盛り込まれていました。

・消滅時効の期間がバラバラに定義されていたり、危険負担で買主の負担が大きかったりすることに問題意識が持たれ、改正する方向にあるのは真っ当な意見だなと思いました。
危険負担については民法上で定められていても実際の適用例がほとんどなかったというのは、実務側の妥当な判断だなと思いました。

・役務提供サービスのほとんどが「準委任」で法律の条文上にさらっと書かれているだけで解釈されていることは現行民法が現代についていけていない象徴的なことだと思っていましたが、その準委任をそのまま残して詳しく分類するという方向になったのは、意外でしたがおかしくはないかなと思いました。

・各内容について異論や別意見も載せられていたのでどういった議論や意見があったのかがわかりやすいなと思いました。

○つっこみどころ

・実際の改正民法として予定されている内容を読んでみて、「国民一般にわかりやすいものとする」という目的は全く達成できていないのではないかと思えるほど、法律用語を多用した条文が多いなと思いました。