【新版 福翁自伝】レポート

【新版 福翁自伝】
福沢 諭吉 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4043073046/

○この本を一言で表すと?

 意外なほど痛快な一万円札の人の自叙伝

○よかった点

・全体として、赤裸々に若い頃の行動(特に書生時代の活動)が書かれていて、最後まで楽しんで読めました。(特にいたずら:遊女の贋手紙P.88、欺いて河豚を食わせるP.91)

・目的なしの勉強(かつ真剣)だからこそ大成するというのが興味深かったです。(P.114)

・目標に適合したやり方で徹底的に勉強して習熟しているところに凄みを感じました。(長崎で砲術家に学び、大阪の適塾で学び、英語を蘭語と併せて学び、英語の仕事で学んだ)

・目的が決まれば徹底的にやるところにも凄みを感じました(戦争中に塾を移転)。

・司馬遼太郎の「花神」では軽薄で鼻持ちならない、というキャラクターで登場していて、やったことはともかく人間性はあまり・・・という偏見を抱いていましたが、この本を読んでこういう人もアリだなと思いました。

・「花神」で「自由」という仏教用語を訳語にしたのは福沢諭吉だと書いてありました。
「御免」だと誰かに許してもらっているような感覚に違和感があってそうしたとか。
こういうバランス感覚を持っている人だなとこの本を読んで感じました。

○参考にならなかった所、または突っ込みどころ

・書生時代のいたずらはやりすぎなところもあると思います。若気の至りにしても凄すぎる。。。

・本気の喧嘩をしたことが若い頃の一度しかない、と書いていましたが、割といろんなところでキレてないか?と思いました。

○実践してみようとおもうこと

・周りの常識、偏見に囚われず、自分の目で見、自分の頭で考え抜く姿勢を見習おうと思います。

・必要だと思ったことについての徹底ぶりも自分が何かを成す上で重要だと思いますので、ヘタレないようにがんばります。

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