• 様々な本、様々な資格の話が盛りだくさん(の予定)

【代表的日本人】レポート

【代表的日本人】
内村 鑑三 (著), 鈴木 範久 (翻訳)
https://www.amazon.co.jp/dp/4003311930/

○この本を一言で表すと?

キリスト教国にわかりやすく日本人について伝えた本

○よかった点

・西郷隆盛

無私の人としての西郷隆盛を描いていた。理念のために自己否定までして突き詰めた信念がすごいと思った。

・上杉鷹山

 飢饉等で混乱している時代に、若い時に藩主となり、行政、産業、社会にアプローチして成果を収めたことがすごいと思った。もちろん有能な家臣がいることが前提とは言え、その家臣たちを統括したことがリーダーとしてすごいと思った。

・二宮尊徳(金次郎)

 学校によくある二宮金次郎の像がどのような由来か分かった。勉強などが必要と考えられない文化の中で、若いころから努力をして、今後の一生の基になる考え方を身に付けたというのがすごいと思った。何事も目先の物事より根っこの部分(金銭等ではなく、人の信頼を勝ち得てこそ事業が成る)に焦点を当てた考え方は今でも必要な考え方だと思う。

・中江藤樹

 江戸時代初期において、学があっても徳がなければ学者ではない、という考えを持ち、それを実践してそれを人に教えていた、己が実践していてこそ人に伝えることができるという原則に沿った考え方をしていた本物の教師だと思った。この人物だけ初耳だったが、この人物を加えることで伝えたい日本人についての像に厚みが出たのだと思った。

・日蓮

 著者はキリスト教徒なのに、仏教の人物を評価していることが面白かった。神の概念等はともかくとして、原理原則にあたる内容は似たようなところがあり、その点を見て偉大な宗教者だと評価している点が面白かった。

・全体として

 経済と道徳を分けない、当時の日本的考え方が貫かれていた。
 各人物の人となりがあってこそ、その成し遂げた事業がある、ということが分かった。
 また、人物を練り上げる努力をして、そのような人物になったということが自分の励みにもなった。
 (Be-Do-Haveを徹底している)

○参考にならなかった所、または突っ込みどころ

・当時の知識で判断しているため、今では史実ではないと考えられていることもそのまま載っている。
・キリスト教に関して知っている人でなければ理解できないこともある?