ゼミナール経営学入門 第3版
伊丹 敬之 (著), 加護野 忠男 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4532132479/
第19章<場のマネジメント>
○場の定義と機能
・情報的相互作用⇒共通理解、心理的共振⇒焦点または容れものが必要
・容れものとしての「場」(P.507)
1.アジェンダ(情報は何に関するものか)
2.解釈コード(情報はどう解釈すべきか)
3.情報のキャリアー(情報を伝えている媒体)
4.連帯欲求
○場の位置づけとメカニズム
・位置づけ(P.510)
・メカニズム(P.513)
○場のマネジメント
・場の生成のマネジメント
(設定)1.場の基本要素の設定(アジェンダの決定など)
2.場の基本要素の共有への働きかけ
3.ミクロマクロループのあり方への工夫
(創発)起きやすくする・・・インフラ整備、きっかけづくり
・プロセスのマネジメント
かき回す(ゆさぶり)→切れ端を拾い上げる(ピックアップ)→道をつける(方向性を示す)→流れをつくる(後押し)→留めを打つ(区切りをつける)
○マネジメントのパラダイム転換
ヒエラルキーと場=アメフトとサッカー
⇒ミックス可能だがアメフト中心からサッカー中心が望ましい
<演習問題>
1.パラダイム転換のためのトップとミドルの交互の運動論を、場のマネジメントの言葉と論理で説明。
⇒
・生成:設定(トップ)、共有への働きかけ(ミドル)、ミクロマクロループ(ローカルはミドル、全体はトップ)
・創発:インフラ整備(トップ)、きっかけづくり(ミドル)
・プロセス:ゆさぶり(トップ)、切れ端(ミドル)、道・流れ・留め(トップ)
2.工場の建設や機械の搬入という設備投資が設計の現場、営業の現場、本社でどのような場を生むか説明。
⇒
・設計:導入による設計可能性の拡大、機械の利用法、位置づけの相互理解
・営業:導入によるウリ、受注範囲拡大への理解。方向を見出すことによる行動の変革
・本社:企業の方向性の検討・理解。大きな方向転換への心理的エネルギー発生。
3.場のパラダイムとヒエラルキーのパラダイムの共存がどのような形であり得るかを、オーケストラの指揮者のあり方の例で説明。
⇒
・ヒエラルキー
流れ、大きな枠組みについてはヒエラルキー重視⇒トップダウン
・場
ある程度のアドリブ、ずれの修正、変化に面白さを見出す、会えて挑戦的な進め方をするなど、仲間の能力を限界まで引き出す。