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ゼミナール経営学入門 「第18章 企業成長のパラドックス」

ゼミナール経営学入門 第3版
伊丹 敬之 (著), 加護野 忠男 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4532132479/

第18章<企業成長のパラドックス>

○失敗の効用

学習、心理的エネルギー。事前合理性と事後合理性(行動後の発見)
失敗のマネジメント(P.484)

○辺境の創造性

辺境の脆弱性⇒限界組織⇒学習への敏感さ、経営資源を補う知恵、コンセプト、アイデアにつながる。
⇒但し、大きな心理的エネルギーが必要←既存の秩序を破壊するため(大企業、中枢の事業では困難)
中枢と辺境(P.488)

○オーバーエクステンション

能力を超えた(ムリのある)投資、戦略
 ⇒適した領域:中核をかたちづくる領域、企業内部への波及効果がある領域
  ⇒マネジメント:「どこで」「学習への手配り」「大きなビジョンの提示」

○ゆれ動き

揺れのない安定ではなく、トータルとしての安定(振幅のある安定)
  ⇒触れることによりエネルギーのタメを作る(ブランコのイメージ?)
   ⇒常に変化のある状態
 注意点)・中心線を認識すること

・タイミング(逆に振る時を早くも遅くもなく)

・振れ幅(致命的にまで振りすぎないこと)

○パラドクスのマネジメント

 ・偶然:利用するために4つの項目
   1.素朴な疑問を考える姿勢・・・感受性
   2.大きな戦略地図・・・偶然を引っ掛ける網
   3.本質的な思考・・・偶然の理由を追求
   4.資源の自由度・・・行動への裏付け

 ・プロセス:変化をマネジ、タイミングの見定め、勢いの利用


<演習問題>

1.明治維新をなしとげた集団が、薩摩、長州、土佐各藩の下級武士団を中心としていたことを、辺境の創造性の論理で説明。

 ⇒危機感と失うものがないことが思い切った行動を取らせた。また異なるパラダイム(思想、西洋の武器)への移行がやりやすかった。

2.「イノベーションには偶然が必要である」「イノベーションは偶然だけではダメで、必然のプロセスが必要である」・・・この二つが両立するように、それぞれの文章の意味を説明
2002年のノーベル化学賞に輝いた田中耕一氏の例を説明。田中氏は偶然の発見からなぜその発見を大切なものとしてつかめたのか。


「イノベーションには偶然が必要である」⇒固定化したパラダイム外の飛躍した論理が必要

「イノベーションには必然のプロセスが必要である」⇒偶然単発では「システム」にはなりえない⇒偶然の意味を考えること、偶然の根本を追求することが必要。

田中氏:三つの努力と能力を発揮した。(P.501)
1.偶然の起きる確率を高める努力
2.その現象を評価する能力
3.その現象の論理を解明する努力

3.企業成長には「うねり」という現象がよくみられる。
  「うねり」:急激な成長期とゆるやかな成長期が交互に見られる
  なぜこのような現象があらわれるか?

 ⇒心理的エネルギー等の力学が伸びきったところで落ち着き、また危機的状況やその前段階でエネルギーが増加するため。