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ゼミナール経営学入門 「第20章 企業という生き物、経営者の役割」

ゼミナール経営学入門 第3版
伊丹 敬之 (著), 加護野 忠男 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4532132479/

第20章<企業という生き物、経営者の役割>

○企業という生き物

資源配分体⇒「見える手」(アルフレッド・チャンドラー)
分配機構⇒富、権力、名誉、時間

・「見える手」の取引コスト・・・企業の内外におけるコスト⇒外よりうちの方が低い場合がある⇒これが企業の存在価値

・組織と市場の対比
 組織⇒蓄積 : 市場⇒利用
 ⇒向き・不向きがある⇒だからミックスしたうえで最適な位置がありうる

○経営者の役割

四つの顔(トラブルシューター、まとめ役、戦略家、伝道師)と総合判断者(バランサー)

・総合判断者の基礎要件
 1.マクロの思考(枠組み)と哲学(環境や組織、矛盾への自分なりの結論)
 2.世界観・・・理解の源泉
 3.組織観・・・集団の生理と力学への理解
 ・・・複雑だが避けて単純化すると失敗につながる。
 ※日本人は小集団には強いが複雑な組織の経営は弱い


<演習問題>

1.「企業配分体としての企業」 という側面は技術的変換体、情報蓄積体、資金結合体という3つの側面とどのように関係しているか。


技術的変換体、情報蓄積体、資金結合体として蓄積した経営資源を内部で配分する、インプットとアウトプットの関係にある。

2.アメリカと日本の新事業のメカニズムの違いについて。


アメリカは(短期的な)実験に強く、長期育成には弱い
日本は実験に弱く、長期育成には強い

日本がシリコンバレー化するには、セーフティネット(失敗した後の復帰を容易にする仕組み)と挑戦する文化が必要(単発の挑戦ではなく、集積し、束になる仕組み)

シリコンバレー:革新的、外部資本依存、背景の多様性、多方向性
日本     :漸進的、内部資本依存、背景の同一性、集中(疎方向)

3.経営者の役割「四つの顔」「総合判断者」としての役割から実在の人物で検討。


「スティーブ・ジョブズ」
「戦略家」として新しいコンセプトを打ち出し、「伝道師」として会社の顔になり、困難な状況を収拾するトラブルシューター、まとめ役となった。
困難な状況(ネットワーク外部性の強い業界でマイクロソフトが幅をきかせている)において、商品の焦点を絞り、特化したイメージ、戦略を打ち出し、実行した。
総合判断者としては、バランスは悪いかもしれないが、全てを一体としてまとめ上げ、進ませている。