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【アラン 幸福論】レポート

【アラン 幸福論】
アラン (著), 神谷 幹夫 (翻訳)
https://www.amazon.co.jp/dp/4003365623/

○この本を一言で表すと?

 行動に基づいた「幸福」論の本

○この本を読んで興味深かった点・考えたこと

・「幸福」の定義と積極的に行動を促す本で、タイトルから受ける印象からはかなり離れていて意外でした。
ラッセルの幸福論も具体的に不幸の原因となる項目とその解決について書かれていて意外でしたが、むしろ幸福論とはこういう方向性なのかなと思いました。

・感情が何かによって起こった結果であるだけでなく、原因であることがあると書かれていて、むしろそちらを主として全体で考えられていました。
心理学でどちらかと言えば異端とされている、感情が表情を動かすのではなく表情が感情を動かすという説がありましたが、それに似ているなと思いました。

・結論だけ見てみると「いつも微笑んでいること」「上機嫌でいること」「退屈をさけること」「体を動かすこと」などと、ごく薄っぺらな自己啓発本に出てきそうな内容ばかりでしたが、アランの一貫した考え方や豊富な例などでそれなりに説得力が出ていて、一般にある自己啓発本と異なる視点で考えることができてよかったです。

・考えて動かないこと、優柔不断をかなりの不道徳と捉え、行動することが大事、まず行動することで見えてくるものがある、としていることも精神論の自己啓発書に出て基礎な内容でしたが、一理あるなと考えさせられる文章でした。

・退屈であること、自分の意志でなく働かされることが不幸の原因として挙げられていて、納得できるように思えました。
自分の意志で選んだ苦労なら納得でき、幸福の素であって喜んでするというのは極論過ぎる気がしますが分かるような気もします。

・型どおりであること、流行などで一致することで心に平静さが生まれるというのは面白い視点だなと思いました。

・何かが起こることを待っていることが不幸になる道で自ら動くことが幸福への道だと書かれていて、「7つの習慣」の「第一の習慣 主体性を発揮する」に似ていて元ネタになっているのかなと思いました。

○つっこみどころ

・前半では特に多かったですが、同じ内容について触れた節が連続して冗長な印象を受けました。
書かれた時期は違うので思うままに書き散らしても同じ内容について考えたということかもしれませんが、まとめて読む側としては使いまわしのような印象を受けました。

・前半で特に多かったですが、各節の末尾で暗喩のような何かをほのめかすような表現が出てきていて、よく分からないところがいくつもありました。