君主論 (講談社学術文庫) [文庫]
マキアヴェリ (著), 佐々木 毅 (翻訳)
https://www.amazon.co.jp/dp/4061596896/
○この本を一言で表すと?
ゲーム理論政治実践編
○よかった点
・まず全体像を述べ、それから個別に述べる構成が分かりやすかったです。
(第1章が第2章~第11章の概要になっている、等)
・2つの両極に当たる属性を比較しているところが明確で分かりやすかったです。
(気前良さとけち、残酷さと慈悲深さ、敬愛されることと恐れられること、等)
・物事を達成するための複数の手段が提示され、比較されていて分かりやすかったです。
(自分の兵と援軍と傭兵、等)
・マキャベリの主張について、理由や裏付け、歴史的背景等が書かれていて、理解しやすかったです。
(こうである、なぜならこうすればこうなるから、実例としてはこうだったから、等)
・性悪説に基づいて民衆の行動を分析している内容は今の政治にも使えそうだと思いました。
・この時代に教皇はこういうメリットがある、と宗教の作用まで客観的に書いてあるので度胸があるなと思いました。
○参考にならなかった所、または突っ込みどころ
・時代背景が今の背景は一致しないところもあるので、そのままでは適用できないなと思いました。
(でも応用して使える概念はあると思います)
・なんとなく、人の好き嫌いが多い気がしました。
(有能・無能の切り分けかもしれませんが)
○実践してみようとおもうこと
・自分の感情などを一旦置いて、客観的に物事を見定めることを実践できるようになりたいと思います。