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【社会科学と社会政策にかかわる認識の「客観性」】レポート

【社会科学と社会政策にかかわる認識の「客観性」】
マックス ヴェーバー (著), 富永 祐治 (翻訳), 折原 浩 (翻訳), 立野 保男 (翻訳)
https://www.amazon.co.jp/dp/4003420926/

○この本を一言で表すと?

 社会科学の「客観性」について「客観的に」考察しようとした本

○考えたこと・要点

・普遍的な法則を社会科学で示すのは困難。

・社会科学の論文を書く者は自身の価値基準を明示すべき。価値判断と事実認識を峻別すべき。そうでないとフェアではない。

・社会と経済の関わりは3パターン「<経済>現象」「<経済を制約する>現象」「<経済に制約される>現象」

・「一般的な社会科学」を導き出すのは困難であり、何らかの価値基準や一面的な観点を元に抽出し、主題を限定しないと社会科学は導き出せない。

・ドイツ歴史学批判
「歴史の因果関係は歴史学者が考える要因<のみ>ではない。因果関係を主張したいなら全ての因果関係を解き明かす必要があり、実質不可能。歴史学者は自身が主張したい要因を過大、もしくは唯一のものとみなしている」

・抽象理論を実在に当てはめて事実とするには無理がある。抽象化した要因で考えられた理論は現実と一致しない。

・「重商主義」「封建制」「教派」などと定義づけすることは、その視点からしか歴史を見られないようにする恐れがある。

○参考にならなかった所、またはつっこみどころ

・「○○である、というわけではない」といったような記述が長文の最後に出てくるパターンが多く、「結局どっち?」と迷うことが多かったです。

・前提知識がないとよく分からない内容が多かったように思いました。

・古典にはありがちかもしれませんが、結論を分かりやすく明快に書けば5分の1以下のボリュームに納まってしかもわかりやすくなるのではと思いました。