【ジョン・コッターの企業変革ノート】
ジョン・P・コッター (著), ダン・S・コーエン (著), 高遠 裕子 (翻訳)
https://www.amazon.co.jp/dp/482224377X/
変革の核心
理性に訴える分析を示されるより心に響く真実を示される方が人間は行動を変える。「分析し、考え、変化する」と「見て、感じて、変化する」の違い
1.危機意識を高める
「役員の承認を得る」(P.37)・・・役員の承認だけで、行動やそれを支える感情は関係ない・・・という想定の失敗
「怒れる顧客を映したビデオ」(P.40)・・・データではなく真実を映像で示したことで意識変革
「足元のワニ」(P.47)・・・ビジョンよりも直近の危機が先(ほとんどのケース)
「役員室のテーブルに置かれた手袋」(P.54)・・・目に見える証拠を見せ付ける
「CEOの肖像画が並ぶギャラリー」(P.57)・・・外して顧客の写真に替えて「顧客志向」のメッセージを発する。
2.変革推進チームをつくる
「ブルー派とグリーン派の対立」(P.67)・・・本音のぶつかり合いを促す
「多様な人材が集まる新チーム」(P.74)・・・相違点を尊重し合うチームづくり
「漂流するモロー将軍とわたし」(P.83)・・・率直な発言、語らい、そして漂流
「オーストラリアでの会議」(P.89)・・・会議の運営方針も大事
3.適切なビジョンをつくる
「将来像を描く」(P.100)・・・「正統的な計画立案」の弊害⇒まず絵を書くこと
「コストかサービスか」(P.110)・・・ORではなくAND⇒サービスのためのコスト削減
「動かない飛行機!」(P.115)・・・動かせない象徴的なものをおいて断行
「居間の死体」(P.121)・・・半年以内に断行しないと達成できない
4.変革のビジョンを周知徹底する
「質疑応答に備える」(P.130)・・・不安を残さないように徹底的に準備
「マイ・ポータル」(P.136)・・・企業側、従業員側双方のための情報整理
「役員フロアを壊す」(P.140)・・・コスト削減のメッセージ
「スクリーン・セーバー」(P.144)・・・ビジョンを頻繁に伝える
5.従業員の自発的な行動を促す
「上司をつくりかえる」(P.154)・・・頑迷な上司を顧客に送り込む
「世界コンペ」(P.160)・・・世界全体で競い合う場をつくる
「わたしが生き残ったのだから、あなた方も生き残れる」(P.165)・・・より困難な状況でも達成できたことをみせる
「工場内を撮影する」(P.170)・・・数字ではなく映像で説明し、議論のたたき台にする
「ハロルドとリンダ」(P.175)・・・同時に着手するプロジェクトを絞る
6.短期的な成果を生む
「掲示板のリスト」(P.184)・・・焦点を絞り込む
「新しい海軍をつくる」(P.186)・・・短期的な成果の基準を明確にする
「運送会社を経営する上院議員」(P.192)・・・意志決定者の小さな問題から着手する
「空騒ぎ」(P.196)・・・狼少年
7.さらに変革を進める
「株価収益率」(P.203)・・・レベルの高い異なる業界とも比較できる指標を目指す
「不安商人」(P.208)・・・パロディにすることで否定要素を自覚させる
「二十五ページを二ページに縮める」(P.214)・・・重要事項に焦点を絞る
「ストリート」(P.218)・・・ホワイトカラー・ブルーカラー間で場を共有させる
8.変革を根づかせる
「ボスはスイスへ」(P.225)・・・属人的ならまだ根づいていない
「患者への道」(P.231)・・・ビジョンでイメージを説明する
「三十代を抜擢する」(P.237)・・・変革を推進できる人材を抜擢する
「住宅担保の融資回収」(P.239)・・・象徴的な事例で大切なことを伝える