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【ガリヴァー旅行記】レポート

【ガリヴァー旅行記】
スウィフト (著), 平井 正穂 (翻訳)
https://www.amazon.co.jp/dp/4003220935/

○この本を一言で表すと?

 著者が生きていた時代や人間そのものに対する諷刺を効かせまくったファンタジーの本

○面白かったこと・考えたこと

・子供向けの「ガリヴァーが小人の国に行ってドタバタした話」という印象しか持っていなかったのですが、かなり描写が細かく書かれ、至る所に諷刺が散りばめられた大人向け(しかも青年より上が対象)の本だったというように大いに印象が変わりました。

・リリパット国(小人の国)、ブロブディンナグ国(巨人の国)、バルニバービ国(異世界人の国)、フウイヌム国(動物の国)に行った人間がどのように考えるか、どのような生活をするか、どのような扱いを受けるかがかなり細かい描写とともに書かれていて、すごい想像力だと思いました。

・解説で著者が送ったかなり変わった人生、狂人となったことなどは、特に最後のフウイヌム国渡航記の人間批判の内容に表れているように思いました。

・「天空の城ラピュタ」の元になったラピュータについて、まずラピュータ人が「どの人間も頭が右か左に傾いていて、一方の眼は内側に向いていて、他方の眼は真っ直ぐ天に向いていた」という容貌で、「考えに耽り過ぎるため、叩き棒で叩かれないと何も行えない」という性質を持っているというというのに思い切りギャップを感じました。
ラピュータ人の女性が浮気性で亭主をいつも馬鹿にしていて、下界に降りて浮気三昧、という話が、「天空の城ラピュタ」のシータが下界に降りてパズーと仲良くなることと妙に符合しているような気がしました。