【ファウスト】レポート

ファウスト 第一部 新訳決定版 (集英社文庫ヘリテージシリーズ) [文庫]
ゲーテ (著), 池内 紀 (翻訳)
https://www.amazon.co.jp/dp/408761008X/

ファウスト 第二部 新訳決定版 (集英社文庫ヘリテージシリーズ) [文庫]
ゲーテ (著), 池内 紀 (翻訳)
https://www.amazon.co.jp/dp/4087610098/

○この本を一言で表すと?

 詩人ゲーテの妄想物語

○面白かったこと・考えたこと

・有名なゲーテの有名な著作を読めてよかったです。

・マンガなどでよく登場するメフィストフェレスがどういった役回りなのかがよくわかりました。
いろいろな人をからかって、最後の最後で美味しいところを持っていかれるところなど、「ゲゲゲの鬼太郎」に登場するねずみ男とイメージがそっくりだなと思い、もしかしたらねずみ男は「ファウスト」のメフィストフェレスが元ネタなのかもしれないなと思いました。

・第一部はまだ全体的に話がまとまっていましたが、第二部は大いに話が飛びまくっているなと思いました。

・ファウストが街の娘に心を奪われて、結ばれ、しかしその仲を裂かれる・・・というエピソードは何となく聞き知っていましたが、それが全てだと思っていました。
そのエピソードは第一部の話で第二部は全然違うということを、第一部を読み終えてようやく知りました。
第二部のラストでマルガレーテ(グレートヒェン)が登場し、それなりに報われるようになるのはどことなくハッピーエンドっぽいなと思いました。

・ファウストが最後にメフィストフェレスに魂を持っていかれるところを天使が取り戻して天に連れて行かれるというラストは、ゲーテが晩年に自分が死んだ後にこうあって欲しいという願望を込めたのかなと思いました。

○わかりにくかったこと

・話の流れが唐突に変わったり飛躍したりしていてよくわからないところが多かったです。

・いろいろな神話や民話から話を持ってきていることに何か意味があるのかもしれませんが、そういった方面に知識がない私には読み取れませんでした。

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