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【トニオ・クレーゲル】【ヴェニスに死す】レポート

【トニオ・クレーゲル ヴェニスに死す】
トーマス マン (著), 高橋 義孝 (翻訳)
https://www.amazon.co.jp/dp/4102022015/

○「トニオ・クレーゲル」を一言で表すと?

 社会不適合者の内心の推移と自分なりの幸福を発見する物語

○面白かったこと・考えたこと

・少年期のハンスへの恋心は理解しづらいですが、それ以外の苦悩は結構共感できるように思えました。
結構日本人にウケそうな話だと思います。

・表舞台で活躍する人たちをそこから離れた場所で見て羨むという構図は割と大部分の人が一度は考えることではないかなと思いました。

・リザヴェータ・イヴァーノヴナがトニオ・クレーゲルに「迷える俗人」と伝えるシーンが印象的でした。
「普通」になれないことを悩んでいたクレーゲルが「俗人」と呼ばれてショックを受けるところも共感できる気がしました。

・最後のイヴァーノヴナ宛の手紙でクレーゲルが自分なりの答えをみつけて吹っ切れているところは、人とは異なる孤独な道を歩み続けていたクレーゲルが自分の道を恥じずに歩けるようになったという風に読み取れてよかったです。

○つっこみどころ

・最初に同級生のハンスへの同性愛で始まっていて読み辛い話かなと後悔しました。
その後の苦悩は理解できたので復帰できましたが。

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○「ヴェニスに死す」を一言で表すと?

 真面目な社会的成功者が大いに道を外してストーカーになって死ぬ物語

○面白かったこと・考えたこと

・序盤の偏屈なアシェンバハの自分の生きたいように行く旅がなかなか粋でいいなと思いました。

・ヴェニスで病気が蔓延されていることが隠され、そのことを知って秘密にしているアシェンバハの感覚が子どもっぽくてどこか面白いなと思いました。

・50歳まで真面目に生きて成功者と自他ともに認められる者になったアシェンバハが、ふと散歩の途中で見かけた旅人を見て旅に出たくなり、最初に行った場所がすぐ嫌になってヴェニスに行って、そしてストーカーにまで堕ちるというのは典型的で面白みを感じました。

○つっこみどころ

・中盤以降はほとんど「アシェンバハの同性愛ストーカー日誌」といったところで、死ぬまで少年のストーカーとしてやりきったというのは「なんだこりゃ」と思いました。