【ビブリオバトル 本を知り人を知る書評ゲーム】レポート

【ビブリオバトル 本を知り人を知る書評ゲーム】
谷口 忠大 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4166609017/

○この本を一言で表すと?

 ビブリオバトルの解説本

○この本を読んで興味深かった点・考えたこと

・ビブリオバトルが始まった経緯が紹介されていて面白いなと思いました。ビブリオバトルが始まったこと、それが広まっていったこと、その広げ方など、著者はアイデア力だけでなく、そのアイデアの実現力も優れているなと思いました。

・「読書会と本屋でコラボレーションできそうだな」と考えたことはありますが、かなり前からビブリオバトルと本屋がコラボしていたというのは驚きでした。

・本紹介し合うことでその人自体も知ることができるという「本を知り人を知る」というのは納得できるなと思いました。

・公式ルールが定義されていたのは初めて知りました。
 1.発表参加者が読んで面白いと思った本を持って集まる。
 2.順番に一人5分間で本を紹介する。
 3.それぞれの発表の後に参加者全員でその発表に関するディスカッションを2~3分行う。
 4.全ての発表が終了した後に「どの本が一番読みたくなったか?」を基準とした投票を参加者全員一票で行い、最多票を集めたものを『チャンプ本』とする。

○つっこみどころ

・プロローグとエピローグの小説風の挿話はイマイチでした。人工知能に関して実績をだし、ビブリオバトルを始めて全国に広げたような人物でも小説はうまく書けないのだなと思いました。

・ルールについて、最初から綿密に検討したように書かれていましたが、後付けっぽいように思いました。

・個人的には課題本を決めて開催する読書会が好きなので、その形式を否定するような記載はムッとしました。ビブリオバトルもよいと思いますし、自分でもやってみようかなと思いますが、読書会とは目的や得られる結果が異なるもので一長一短ではないかと思います。

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