【聞く力―心をひらく35のヒント】
阿川 佐和子 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/416660841X/
○この本をひと言でまとめると。
「聞く」ということについて成功談も失敗談も交えて書かれた本
○よかった点
・この本を本屋で手に取ったときに栞が挟まっていたところが、「17 素朴な質問を大切に」のデーモン閣下に「ヘヴィメタってなんですか?」と聞くシーンで、デーモン閣下が丁寧に論理的に説明しているところが気に入って購入したので、ここが一番印象に残っています。
Ⅰ 聞き上手とは
・聞く態度や相槌について、段取りの仕方とそれに囚われないことについていろいろ書かれていました。
「聞く」という行動と、それ以外のこと(話し手の感情や受け手である自分の受け取り方など)をうまく同時に組み合わせることが阿川さん流の聞き上手かなと思いました。
Ⅱ 聞く醍醐味
・会話は生ものであり、会話の目的を達成することを忘れてはいけないですが、「あるべき」論に囚われないことも大事なのだなと思いました。
Ⅲ 話しやすい聞き方
・「えっ?」と聞き返すことは結構きついイメージがあって使うことを避けていること、安易に「わかります」と言わないことと、知ったかぶりをしないことは私も意識していることで共感できました(常にできているかどうかは別として)。
・「24 なぐさめの言葉は二秒後に」に書かれている、なぐさめるタイミングと言葉についての話は、確かに言葉の選択に迷いますし、タイミングが遅れては台無しという即断即決が求められるシビアな内容だなと思いました。
・「30 相手のテンポを大事にする」は私自身「しまった・・・できなかった。」と後で悔やむことが多いことなので、より気を付けたいなと思いました。
○つっこみどころ
・「32 あこがれの人への接し方」に書かれている、尊敬する人の前で歌を歌って呆れられる、というのを「35のヒント」に含めるのはどうかなと思いました。