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ゼミナール経営学入門 「序章 企業のマネジメントとは」

ゼミナール経営学入門 第3版
伊丹 敬之 (著), 加護野 忠男 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4532132479/

序章<企業のマネジメントとは>

○企業はどんな存在か

・技術的変換体としての企業

 有形無形を含めた「変換(=付加価値を生み出す)」が企業の仕事である。
 (預金の利子だけで収入を得ているような会社は企業ではなくなった経済的存在)
付加価値:外部の市場から手に入れたものからどのくらいの価値を付け加えて市場で販売した結果の利益⇒企業の存在意義を測る基本的指標
付加価値を生み出す作業は通常組織で行われる⇒組織として技術能力を高めてより多く付加価値を生み出す。⇒企業は需要と技術をつないでいる。

・情報蓄積体としての企業

 企業には情報が蓄積していく(意図的に、または企業を活動を通して自然に)
 企業は組織的で有機的な情報蓄積体⇒「企業は人なり」⇒個人に蓄積された知識は他の個人に蓄積された知識と結びついてより大きな価値を生み出すことがある。

・ヒトの結合体とカネの結合体としての企業

 企業はヒトの結合体:組織として結合して一つのチームをつくってしいごとをすることで個人の限界を超える。
 企業はカネの結合体:市場経済の中の存在であり、カネを出して材料を買い、製品を売ってカネを受け取り、利益というカネの蓄積を生む。⇒カネの結節点

○マネジメントとはどんな行為か

・環境のマネジメント:環境の中で舵取りをする(第Ⅰ部)

外部向けのマネジメント:利害関係者と自社の立ち位置自体の関係(ポジショニング)も含む。
市場の中の企業:政府、資本市場、労働市場、原材料市場、製品市場、、、

・組織のマネジメント:他人を通して物事を行う、他人に協働してもらう(第Ⅱ部)

 内向けのマネジメント:自身を含む、組織という集団自体へのマネジメント
 経営とは、自分以外の他人を通してものごとを行うこと。
マネジメントとは支配ではなく、人々の協働的努力の条件の形成と維持のこと。
⇒人間の集団のマネジメント

・矛盾と発展のマネジメント:矛盾から発展が生まれる(第Ⅲ部)

環境(外向き)と組織(内向き)の矛盾に対するマネジメント
⇒環境は発展的、組織は安定的な方策になりがち⇒当然の矛盾が生まれる。
矛盾に対する二つの対応:①矛盾する要求のどっちらかを採り、どちらかを退ける。②矛盾を二者択一的ととらえずに、それを解決しようとする努力から新しい道を発展的に模索する。
企業自体が自らをかえ、発展していく存在である。

・経営の重層構造:さまざまなレベルでのマネジメント

環境、組織、矛盾と発展のマネジメントはトップマネジメントだけでなく、ミドルマネジメントにも原理的には同じ要請がされる。⇒ミドルにはミドルの領域でのマネジメント⇒ミドルでも三つのマネジメントという構造は変わらない。