【もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら】レポート

【もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら】
岩崎 夏海 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4478012032/

○第一章

マネジャーの資質:管理能力等の能力は身に付けられる。必要な根本的な資質は「真摯さ」
組織の定義:「われわれの事業は何か?」という問いは困難な問題

○第二章

事業の定義:「顧客はだれか?」という問いが企業の使命を定義する上で重要な問い
競争相手の定義:対象顧客は業界よりも大きな枠で定義することができる(例:ステータス)
企業の目的:顧客の創造。その手段は「マーケティング」と「イノベーション」
マーケティングの定義:真のマーケティングは顧客からスタートする

○第三章

マネジメントの役割:生産的な仕事を通じて、働く人たちに成果をあげさせる
マネジメントの焦点:仕事が第一。仕事に合わせる
働きがいの与え方:仕事そのものに責任を持たせる。生産的な仕事、フィードバック情報、継続学習が不可欠
専門家との関わり:専門家の知識と能力を全体の成果に結びつけること。専門家の翻訳家になること。
マネジャーと専門家の立ち位置:マネジャーは専門家の上司となり得るし、その逆もあり得る

○第四章

成長に必要なもの:いつ訪れるかわからない機会のための準備
人のマネジメント:人の強みを生産に結びつけ、人の弱みを中和すること
マーケティングの恥:顧客の欲求が満たされていないから消費者運動が起こる

○第五章

仕事を生産的なものにするために必要なもの:分析、総合、管理、道具
自己目標管理:強い動機づけをもたらし、最善を尽くす願望を起こさせる
働きがいの与え方:仕事そのものに責任を持たせる
責任を持たせることの成功要因:専門家である分野において、彼らの知識と経験を生かす仕組み
企業の機能:「マーケティング」と「イノベーション」
イノベーションとは:科学や技術そのものでなく、価値。組織の中でなく外にもたらす変化
イノベーションの戦略:既存のものはすべて陳腐化すると仮定する。より新しく、より違った方針。陳腐化したものを計画的かつ体系的に捨てる。昨日を守らず、昨日を捨てることで資源を新しいもののために開放する
マネジメントの役割:企業の目的を果たす、仕事を通じて働く人たちを生かす、社会の問題について貢献する

○第六章

マネジメントの正当性の根拠:組織の目的。人の強みを生産的なものにすること
高度の基準の必要性:事なかれ主義への誘惑を断ち切る手段。失敗するほどの基準が必要。優れている人ほど新しいことを試みる
トップマネジメント(チーム):メンバーがそれぞれの担当分野で最終的な決定権を持つ。担当以外の意思決定をしない。攻撃し合ってはならないが、距離感を保つ。チームにはキャプテンが必要(ボスではなくリーダー)
組織の規模、地位:目指すべき規模、地位は「最大」ではなく「最適」
市場の発展:独占市場より競争する市場の方がはるかに速く拡大する
規模の不適切さへの対応:トップマネジメントにとって最も困難な問題。勇気、真摯さ、熟慮、行動が必要
真摯さ:真摯さを絶対視して初めてまともな組織といえる。それは人事の決定において象徴的に表れる
規模と戦略:規模は戦略に影響を及ぼす。逆に戦略も規模に影響を及ぼす
マネジャーの目標:どの段階のマネジャーにも明確な目標が必要。目標はあげるべき成果、助けとなるべき貢献を明らかにする
マーケティングに関わる目標:集中の目標、市場地位の目標を決定して初めて他の目標が定められる

○第七章

成果と努力:成果こそ活動の目的。成果より努力が称賛されるようなことがあってはならない
最大の管理手段:配置、昇給、昇進、降級、解雇などの人事に関わる意思決定で、何が必要かを示す

○第八章

「真摯さとは何か」再考

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