【ビジネスを成功に導く「4+2」の公式】
ウィリアム ジョイス (著), ブルース ロバーソン (著), ニティン ノーリア (著), 渡会 圭子 (翻訳)
https://www.amazon.co.jp/dp/4797324309/
<概要>
200以上のマネジメント方式の効果を調査⇒ほとんど効果がないことが判明
⇒明確に効果があると判定されたのは4つの必須要件と4つの補助要件
<必須要件>・・・4つ全てを満たすべき要件
○戦略:明確で、目的を絞り込んだ戦略を立てる
・顧客のための価値提案を中心に戦略を立てる
・外部からの反応を取り入れて戦略を立てる。顧客、提携先、投資家の意見、またはその行動を基本とする
・常にアンテナをはって、マーケットの変化に合わせて戦略を調整する
・戦略を組織の内部、顧客、その他の関係者に、明確に伝える
・コア・ビジネスの成長を第一に。なじみのない分野では慎重に
○業務遂行:顧客を失望させない
・常に顧客の期待に沿った製品やサービスを提供する
・顧客のニーズに対応できるよう第一線の社員に権限を与える
・生産性を向上させ、あらゆる形の過剰や無駄をなくすよう努力を続ける
○文化:実績主義の文化を築く
・全社員が全力を尽くすよう奨励する
・実績に対し賞賛と金銭的報酬で報いつつ、ハードルは下げない
・やりがいがあって満足のいく、しかも楽しく仕事ができる職場環境を整える
・明確な企業価値を築いて、それを忠実に守る
○構造:すぐに動けて、階層の少ない組織をつくる
・組織の余分な階層と官僚的な構造や行動を減らす―徹底的な単純化
・社全体の協力体制と情報交換を促進する
・優秀な社員をビジネスの現場に配置し、第一線で活躍する社員は、実力を発揮できる場所から動かさない
<補助要件>・・・4つのうち少なくとも2つは満たすべき要件
○人材:優秀な社員をつなぎとめ、さらに育てる
・中位、高位のポストは、できるだけ生え抜きの社員を配置する
・最高レベルのトレーニング、教育プログラムをつくる
・有能な社員をひきつけ、やりがいを感じさせる業務計画を立てる
・新しい人材を熱心に育て、見つけようとする
○リーダーシップ:リーダーと取締役を業務に積極的にかかわらせる
・経営陣が社内の全てのレベルの社員との関係を強化するよう仕向ける
・チャンスや危険をすぐに察知する能力を磨かせる
・会社の成功が自分の経済的利益に密接なかかわりを持つメンバーを取締役として迎える
・リーダーの報酬は、大部分を実績とリンクさせる
○イノベーション:業界を一変させるイノベーション
・これまでのやり方を一変するテクノロジーやビジネスモデルを導入する
・新旧のテクノロジーを活用して製品を企画し、経営を強化する
・既存の製品のマーケットに食い込むのを厭わない
○合併と提携:合併と提携による成長
・現在のカスタマー・リレーションを強化する、新しい事業を獲得する
・現在の会社の強みを補完する新しい事業に参入する
・パートナーとともに、提携によって集まった人材を活用できる事業に参入する
・適切な相手を特定し、選別し、契約を結ぶための体系的な方法を開発する