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【もういちど読む山川日本史】 【山川 詳説日本史図録】【詳説日本史研究】(原始・古代)レポート

【もういちど読む山川日本史】
五味 文彦 (著), 鳥海 靖 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4634590646/

【山川 詳説日本史図録】
詳説日本史図録編集委員会 (編集)
https://www.amazon.co.jp/dp/4634025256/

【詳説日本史研究】
佐藤 信 (編集), 高埜 利彦 (編集), 鳥海 靖 (編集), 五味 文彦 (編集)
https://www.amazon.co.jp/dp/4634011018/

<第1章 日本のあけぼの>

・考古学は地道な作業なのだと思いますが、魔が差して捏造してしまうこともあるのだなと思いました。(図録P.12)
日本だけではなく、世界の遺跡でも似たような事例はありそうです。(原人の化石をいろんな猿の骨を組み合わせて捏造した話は聞いたことがあります)

・縄文時代にアスファルトが使われていたというのは面白いなと思いました。
しかも交易品として扱われていたそうです。(図録P.16)

<第2章 大和王権の成立>

・弥生時代に鉄器があったことからも中国や朝鮮と交易可能な位置にあり、かつ侵略しにくい立地だったという利点を感じました。
アメリカ大陸では高度な文明を築いていてもヨーロッパに侵略されるまで鉄が利用されていなかったようですが、この当たりも地政学的に考えたら面白そうです。(図録P.19)

・日本に文字がない時代のことは中国の文書に当たらないとわからないということが面白いなと思いました。(図録P.23)
逆に中国では易姓革命で前の王朝の文化を破壊してしまうので交易していた日本に中国の貴重な文化を示すものが保管されていたり、自国よりも他の国に歴史上の文物が残されていたりするのは面白いです。

・私が地元でよく正月などに行っていた隅田八幡神社に国宝の銅鏡が残されていたというのが面白く思いました。(図録P.29)
小学校の時に社会科見学で見たような気がしますが、当時は全く興味を示していませんでした。

<第3章 古代国家の形成>

・何年か前に知的生きかた文庫の「この一冊で日本の神々がわかる!」という本で「聖徳太子は架空の存在」「蘇我氏の功績を中大兄皇子や中臣鎌足がパクった」と書かれていましたが、後者については歴史の教科書でも変わっていくのかなと思いました。(図録P.4)

・日本はシルクロードの東端という話を聞いたことがありますが、ペルシアの文化や技術が奈良時代でも伝わっていたりして面白いなと思いました。(図録P.34)

・玉虫色という表現を聞いたことがありますが、実際に玉虫の翅を使った工芸があったことを初めて知りました。(図録P.38)

・白村江の戦いの頃、日本側も侵略されることを意識して防備を備えていたのだなと不思議に思いました。(図録P.41)

・大宝律令の導入は相当に苦労しただろうなと思いました。(図録P.46)
中国で初めて法律を導入したのは秦だったと思いますが、秦は「移木の信」の故事成語ができるほどに導入に苦労して、しかも運用に失敗してすぐに潰れてしまいました。

・律令官の収入格差が面白かったです。(右大臣と最下級の役人では1000倍の収入格差)(図録P.49)
いつの時代でも格差はあるのだなと思いました。

・奈良時代の外交関係もなかなか複雑だなと思いました。(図録P.50)
朝貢したりさせたり、交易や戦争などの複数の要因を勘案しないといけないのはいつの時代でも必要なのだなと思いました。

・征夷大将軍だけじゃなくて征隼人大将軍というのがあることを初めて知りました。(図録P.52)

・奈良時代の政治の推移もいろいろな策動があって面白いなと思いました。(図録P.53)
「藤原広嗣の乱⇒遷都連発⇒国分寺や大仏建立」とか「橘奈良麻呂の変⇒恵美押勝の乱⇒道鏡の皇家乗っ取り失敗」など。

・東大寺戒壇院四天王像はファッションショーみたいなポーズだと思いました。(図録P.58)

・蝦夷征討はかなり時間をかけて行われたのだなと思いました。(図録P.62)
高橋克彦さんの小説「火怨」でこの征討が舞台として書かれていて、それを原作とした「わらび座」という劇団の「アテルイ」という劇も見ましたが、結構史実に忠実に描かれていたのだなと思いました。

<第4章 律令国家の変質>

・令(行政法)で定められたことで全体を管理できず、例外事項として令外官を運用するのは現代の政府や企業などともあまり変わりないところだなと思いました。(図録P.63)

・真言宗のように宗教の現世利益的傾向が上層階級に受け入れられやすいのは今も昔も一緒だなと思いました。(図録P.64)

・神前読経というのは宗教的には矛盾しまくっている気がしますが日本らしいなと思いました。(図録P.65)

・藤原式家の時代から北家の全盛期まで、250年以上も政治の中心を占めてきた藤原家はすごいなと思いました。(図録P.69,70)

・女真族(刀伊)が1019年に日本に来襲していたというのは面白いなと思いました。
875年後に日清戦争でやり返したと思えば歴史の因果は面白いなと思います。(図録P.71)

・男性だけに課される調・庸を逃れるために女性と偽ったり、班田が回収されないように死亡者を届けずに100歳以上になっていたりする偽籍の証拠が残っているのが面白いなと思いました。(図録P.78)
今の戸籍に200年以上生きていることになっている人が残っていたりするのと似ているなと思いました。

・前九年、後三年の役の流れで源氏が進出し、奥州藤原氏が出た流れもなかなか複雑だなと思いました。(図録P.81)
これも高橋克彦さんの小説「炎立つ」で書かれていて、大河ドラマにもなったそうです。