

【戦争の世界史(上)】
ウィリアム・H・マクニール (著), 高橋 均 (翻訳)
https://www.amazon.co.jp/dp/412205897X/
【戦争の世界史(下)】
ウィリアム・H・マクニール (著), 高橋 均 (翻訳)
https://www.amazon.co.jp/dp/4122058988/
○この本を一言で表すと?
戦争技術と戦術等の変化から見た世界史の本
○よかったところ、気になったところ
・技術の進展や戦術・考え方の変化が戦争や国家のあり方をどのように変えていったのか、それがどのような歴史に繋がったのかがよく分かりました。
西洋史メインでしたが、西洋がなぜ世界に覇権を唱えることができたのか、その道筋が理解できたような気がしました。
・鉄砲より大砲の方が構造が簡単なのになぜ日本で鉄砲ばかりメインで扱われていたのか疑問に思っていましたが、西洋では大砲が先に開発され、その技術が進んでから鉄砲が開発され、日本に鉄砲が伝来していったのだなと理解できました。
・技術開発の年代を見ると、蒸気船にしても鉄砲にしても、西洋で開発されて割とすぐに日本に伝わったのだなと思いました。
蒸気船も後装銃も開発されてからしばらくはメインにならず、メインになってすぐの時期に日本に伝わったことなどは興味深いなと思いました。
・19世紀以降は西洋では民間のほうが技術が進んでいて、民間企業は自国だけでは需要が不足していて海外に需要を求めていたことを知り、日本史でもよく出てくるイギリスに戦艦を発注したことなどが繋がったように思いました。
・戦術論やマニュアルが備わったことで万単位の軍をようやく動かせるようになったこと、指令から経営へ、また指令になり戦後に経営に戻ったことなど、基本的な考え方の変化が社会に与える影響の大きさがよく分かったように思いました。
○つっこみどころ
・最後に世界政府の実現が可能になり、その方向に進むという未来予測がされていましたが、思い切り外しているなと思いました。
1982年当時だとソ連崩壊・中国台頭・インターネットの展開等が見えなかったからでしょうか。
・訳者あとがきの下巻第七章の第二節「新しい模範、プロイセン式の戦争」を読めば日本の統帥権について理解できるようなことが書かれていて、帯にもそれが抜粋されていましたが、実際に読んでみてそのようには思えませんでした。
