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【パブリック―開かれたネットの価値を最大化せよ】レポート

【パブリック―開かれたネットの価値を最大化せよ】
ジェフ・ジャービス (著), 小林 弘人 (監修), 関 美和 (翻訳)
https://www.amazon.co.jp/dp/4140815132/

○この本を一言で表すと?

 <パブリックネス><シェア>などの世界を文化の面から書かれた本

○この本を読んでよかった点

・全体として、「FREE」や「SHARE」よりも文化的な側面から書かれていて、この2冊を読んだ後でも新鮮でした。パブリックであること、またはそうでないことでどういうことが起こるのか、広く検討されていました。

・プライバシーに他国より厳しいドイツ人のサウナの話を読んで、「プライベート」と「パブリック」の境目が曖昧というか、どの領域において、どの文化において、などのいろんな検討項目があることに気付けました。(パブリックの選択の章)

・世代間の感覚の違いの理由を説明しているところが面白かったです。(生まれた時すでにあるものは当たり前、30歳までに発明されたものはエキサイティング、30歳以降に発明されたものは文明の終わりの始まり)(P.102,103)

・グーテンベルクの印刷機が何を変えたのか、マスメディアの媒体が出てくるたびに何が起きたのか、パブリックになることでどうなっていくかが面白かったです(パブリック・メディアの章)。また、グーテンベルク時代以前・グーテンベルク時代・グーテンベルク時代以降で、メディアの形態がどうなっていくか書かれているのも分かりやすかったです。(P.133,134)

・「インターネットとアメリカの生活」調査の「成人インターネットユーザーのほぼ半数は、過去の知人・・・を検索したことがある」というところを見て、確かにそうだと思い、久しぶりに検索して見たら十年以上どうなっているかが分からなかった高校時代の友人がヒットしました。(P.169)

・mixiを始めたころに知り合いから、「なぜそこまで日記に書いたりするのがよくわからない」と、おかしい人のように言われたことを、著者が「シェアしすぎ」と批判されているところを読んで思い出しました。批判する側の視点で考えるいい機会になりました。(P.180)

・「パブリックであることの注意点」は、SNSやブログを使っている人は読んでおいた方がよい内容だなと思いました。(タトゥーの法則、一面の法則、社会的破産の法則、「荒らしに構わない」の法則、「飲んだらネットに近づくな」の法則、正直さの法則、「寛大になろう」の法則、「バカな真似はやめろ」の法則)(P.193~200)

・オープンにするか、クローズにするかは両極端ではなく領域ごとに区別してハイブリットが当然であること、オープンにした方が良いところは積極的にすべきであることが分かりやすく理解できました。(スーパー・パブリック・カンパニーの章)

・特許申請の審査をするところで専門家を参画させてこなすなど、行政に民間の専門家の能力を利用するやり方は有効だなと思いました。(P.290)

・ウェブの発明から今までの期間(本が書かれた時点で17年間)とグーテンベルクの発明から17年間を対比させて考えさせるところが面白いと思いました。(P.297,298)

・最後に書かれていた「<パブリック>の原則」は本の結論としてよくまとまっているなと思いました。(P.311~314)