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【孫子・三十六計 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典】レポート

【孫子・三十六計 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典】
湯浅 邦弘 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4044072035/

○この本を一言で表すと?

 孫子を理論、三十六計を実践論として分かりやすく書いた中国兵法入門本

○面白かったこと・考えたこと

・孫子は今まで何冊か別の本で読んだことがありますが、その中でも一番平易に書かれていたように思います。
所々で孫子の兵法や他の兵法との違いが書かれているなど、新たに学べるところも多くてよかったです。
「孫子」が古いもので、後の兵法はさらに発展していったという記述が所々に書かれていて、「孫子」を他の兵法の上に位置づけて書かれている他の本と違うなと思いました。

・孫子の各篇ごとにコラムが載っていて楽しく読めました。

・三十六計は個別に聞いたことはあってもまとめて内容まで知ったのは初めてで、その解説文まで知ることができてよかったです。
三十六計がそれぞれ「周易」の卦になぞらえて解説されていることが興味深かったです。
「易」は単なる占いと見るべきではなく、様々な知恵や経験から積み上げられたとみるべきなのかなと見直しました。

・三十六計の構成が面白いなと思いました。
六分割して「勝戦の計(自軍が優勢な時の計)」「敵戦の計(戦力差がほとんどない時の計)」「攻戦の計(進行中における計)」「混戦の計(混戦状態における計)」「併戦の計(他国と結んで戦う時の計)」「敗戦の計(劣勢の時の計)」としているのはなかなか網羅的だなと思いました。
三十六計がこの六計にうまく分類されているかどうかは微妙なところもありますが。

・三十六計に出てくる例の容赦なさ、倫理観とは別の領域に属する功利的な考えが興味深かったです。
ここまで利得に集中して考えられることはすごいなと思いました。
現代において個人として実践するとかなり叩かれそうですが、外交などの世界では今でも通用しそうな気もします。

・歴史小説などによく出てくる「調虎離山」「空城の計」などの元に当たれてよかったです。
「無中生有」「苦肉の計」など、今でも使われているものの元の意味が違う言葉なども知ることができました。
「遠交近攻」は孫子に書かれていると思っていて全文役を読んでも載っていなかったのでどこに書かれているのかと思っていましたが、三十六計の一つだということを知れてよかったです。