【大学・中庸】
金谷 治 (翻訳)
https://www.amazon.co.jp/dp/4003322215/
○この本を一言で表すと?
大学:徳治主義入門、中庸:バランス感覚が大事
○よかった点
>大学
・大事なこととそれに至る道、学ぶ術が書かれている。
三綱領:明明徳、親民、止於至善
八条目:格物、致知、誠意、正心、修身、斉家、治国、平天下
>中庸
・自分の内外におけるバランスの大切さについて述べている。
・「7つの習慣」に出てくる原則と同様の記載がある。
プロセスの原則(五章)、目的を持って始める(十章)、インサイドアウト(十章の二節)
・努力の大切さについて、共感できる内容が書かれていた。(十一章)
>全体として
・原則を最初に述べ、詳細や具体例を次に触れる形式のため、イメージしやすい。(それでも前提知識がないと理解困難だが)
○参考にならなかった所、または突っ込みどころ
・儒教、朱子学特有の形式主義的への偏りは保守的に過ぎると思う。
その形式がなぜ必要かに触れずに形式を守らせている。(当時は当然の慣行?)
・孝行の原則が行き過ぎるとこれも保守的に過ぎると思う。
(長幼の序、父祖の教えの遵守は過ぎれば変化を拒むことに繋がる)⇒今の北朝鮮がその結果?