【なるほどそうだったのか!!パレスチナとイスラエル】レポート

【なるほどそうだったのか!!パレスチナとイスラエル】
高橋 和夫 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4344018974/

○この本を一言で表すと?

 パレスチナ問題について簡潔に紹介した入門本

○よかったところ、気になったところ

・図や表が多く、文字が大きめで少なく、読みやすさを優先した正に入門本、という感じでした。

・時期別の支配地域の区分けが記載されている図が連続して掲載されていて、戦争や合意があった後の変化がわかりやすいなと思いました。

・ヨルダン川西岸地区のイスラエル支配地域、道路、検問所が記載された図を見て、明らかにパレスチナ人が差別的に管理されていることが理解できました。

・ノルウェーがなぜパレスチナ問題において、オスロ合意の締結などで存在感があるか、その背景が説明されていて勉強になりました。
エネルギー生産国でEU非加盟国であり、NGOが強く、労働組合が基盤となって生まれたNGOのNPAという組織もあり、独自の動きができることが強みなのだそうです。

・イスラエルを支持しつつイスラエルの政策を批判するユダヤ人組織のJストリートの存在は興味深いなと思いました。
イスラエルのヨルダン川西岸地区とガザ地区を合わせた人口では2010年当時でもユダヤ人をパレスチナ人が上回っている可能性があり、ユダヤ人国家のアイデンティティを守るなら両地域を切り離すべきという主張は理性的だなと思えました。

○つっこみどころ

・全体として内容が薄く、断定的に書いてある箇所も本当かなと思うところが多かったように思いました。

・パレスチナびいきで反イスラエル的な記述が多く、客観的な視点が欠けているのではと思えました。

・シオニズムをパレスチナでの建国を目的としてものとして記載されていておかしいなと思いました。
シオニズム運動開始からパレスチナでの建国の少し前まで南米やアフリカの方が候補として濃厚で、パレスチナでの建国の可能性は薄かったはずですが。

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