【ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則】
ジム・コリンズ (著), 山岡 洋一 (翻訳)
https://www.amazon.co.jp/dp/4822242633/
○この本を一言で表すと?
ビジョナリー・カンパニーへと続く予備軍の共通点を検討し、割と短期で大外れした本
○この本を読んで興味深かった点・考えたこと
・ビジョナリー・カンパニーになる前の、土台を築き上げている企業の特徴やその業績、比較対象企業との比較が示されている本でした。
・技術や環境ではなく、人や文化こそが重要であるという内容が示されていました。
○この本の概要
第1章 時代を超えた成功の法則―良好は偉大の敵
第2章 野心は会社のために―第五水準のリーダーシップ
第一:有能な個人、第二:組織に寄与する個人、第三:有能な管理者、第四:有能な経営者、第五:個人としての謙虚さと意志の強さを併せ持つ経営者
第3章 だれをバスに乗せるか―最初に人を選び、その後に目標を選ぶ
管理する必要のある人を選ばない厳格な基準を採用する
第4章 最後にはかならず勝つ―厳しい現実を直視する
例)ストックデール将軍・・・現実を直視し、最後には勝利する。⇔楽観主義
第5章 単純明快な戦略―針鼠の概念
深く考えた上でシンプルに(「情熱」を持って取り組めるか、「組織的原動力」をみつけたか(効率的な指標、集中すべきコア)、「世界一」になれるか)⇒これを満たせば良い「BHAG」、満たせなければ悪い「BHAG」⇔いろいろ考えて思考停止
第6章 人ではなく、システムを管理する―規律の文化
第7章 新技術にふりまわされない―促進剤としての技術
技術は中心とならない(目的ではなく手段である)
第8章 劇的な転換はゆっくり進む―弾み車と悪循環
継続して「良好」から「偉大」への道を歩む
第9章 ビジョナリー・カンパニーへの道
○つっこみどころ
・前作のビジョナリー・カンパニーは20世紀中は通用しても21世紀には通用しない、ビジネス環境の大きな変化には通用しなかった話になってしまいましたが、ビジョナリー・カンパニー2で紹介された企業は出版されてから割と早期に破綻した企業も多く、大外れした予言本のようになってしまっていました。