• 様々な本、様々な資格の話が盛りだくさん(の予定)

【NHKスペシャル 世界ゲーム革命】レポート

【NHKスペシャル 世界ゲーム革命】
NHK取材班 (その他)
https://www.amazon.co.jp/dp/4140814756/

○この本を一言で表すと?

 いろいろな視点からゲーム業界を追った本

○面白かったこと・考えたこと

・海外のゲーム業界事情など、あまり知らなかった情報を知ることができました。
国内ゲーム業化についても最近の動向についてはあまり知らなかったので初めて知る情報も多かったです。

・発言者によって意見や視点が大きく異なって全体感が見えてこないのは、それだけゲーム産業が流動的な産業なのだろうなと思いました。

・この本の元になったNHKの放送が2010年、2011年でこの本自体が出版されたのも2011年ですが、ミクシィ・グリー・モバゲーがいかにもこれから波に乗るといったような記述があり、現在では全体的に既に下り坂にあることを考えると世の中の動きの速さを感じました。

第1章 疾走するアメリカ

・「HOMEFRONT」のようなアメリカ人自身にも反感を買いそうなゲームを作り込むチャレンジ精神と、予算をつぎ込んで細部や設定を作り込む資本力はハリウッド映画のイメージと同じだなと思いました。

・日本のゲームが今のアメリカであまりウケていないこととその理由はわかりやすいなと思いました。

・ゲーム業界とそれ以外の映画業界等のコレボレーションもアメリカという国の強みだなと思いました。

・ゲームエンジンをオープン化してデファクトスタンダード化するという方向性は、逆を行くソニーなどのビデオテープのベータでの失敗と対照的だなと思いました。

第2章 ニッポンの敗因

・1995年と2009年の世界の中での日本のシェアで7割から3割に減ったというのは確かに激減しているとも思いましたが、純粋な売り上げ規模としては伸びているように思いました。
ただ、そのシェアが大事かもしれませんが。

・エンタメ業界地図の2012年版でも全体的に日本が遅れを取りつつ、キャラクターなどでは健闘していることが載っていました。
「ポケモン」の世界シェアが凄かったことを覚えています。

・ハードでもPlayStationより後はほとんど海外産だったというのは初めて知りました。
人的教育面でも日本は遅れているようですし、ソフト・ハード両面において厳しい局面かもしれないなと思いました。

第3章 第三の勢力の台頭

・カナダの思い切ったゲーム業界に向けた政策は初めて知り、驚きでした。
国家的な取り組みとしてこれだけ先進的な政策を採れば、かなりの先行者利益を得られそうだと思いました。

・ゲーム評価会社のエンザイムの多国籍の人材を集め、生理学的なモニタリングも含めた評価はかなり効果がありそうだと思いました。

第4章 復活を狙う風雲児、第5章 日本を象徴するリアル

・レベルファイブの日野晃博氏の経歴を初めて知りました。
ハードを苦労して手に入れて自分なりにゲームを作ったりするところはスティーブ・ジョブズなどと似ているなと思いました。
スタジオジブリと提携して「二ノ国」というゲームを作っていたのは初めて知りましたが、製作期間を2年延長するなど、妥協をしない姿勢が凄いなと思いました。
この本の文章を読んでいると何となくコケていそうだなと思いましたが、ググると結構良い評価を得ているような記事が出てきました。

第6章 巨人と才人の握手、第7章 夢と現実の融合

・水口哲也氏の経歴は異端な方向で進みながらも周りに理解者がいて飛躍できたとこなどは、日野晃博氏とは別の意味でスティーブ・ジョブズに似ているなと思いました。
何となく感性で生きている人、というカンジがします。

・マイクロソフトが開発したキネクトは、私が知ったのは世間に発表されてから大分経ってからでしたがすごいなと思った記憶があります。
キネクトを使ったソフトの実演のYouTubeのコンテンツは確かに面白かったです。

第8章 進化を続けるゲームの行方

・ゲームのいろいろな方向性が書かれていて、少し飛躍し過ぎかなとも思いますが、ゲームが最大限に世の中で肯定されるとジェーン・マクゴニルの言う「ゲームで世界を変える」や脳科学者の藤井直敬氏の言う「リアルとバーチャルの混在化」に繋がっていくのかなと思いました。

○つっこみどころ

・第2章で日本のクール・ジャパン戦略を政府が始めたことが取り上げられていましたが、投資規模も実質もしょぼいなと思いました。