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【ソーシャルゲームはなぜハマるのか ゲーミフィケーションが変える顧客満足】レポート

【ソーシャルゲームはなぜハマるのか ゲーミフィケーションが変える顧客満足】
深田 浩嗣 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4797366230/

○この本を一言で表すと?

 ソーシャルゲームの構造を解説した本

○この本を読んで興味深かった点・考えたこと

・ソーシャルゲームについてかなり細かく分析していて、ゲーム開発者にもインタビューしていて、ソーシャルゲームの仕組みについて知るには良い本だと思えました。
著者自身のゲーム体験も書かれていて、なぜ課金に至ったのかも説明されていて、ソーシャルゲームにあまり触ったことのない人でもある程度感覚が伝わるのではないかと思います。

第1部 ソーシャルゲームの登場

・ソーシャルゲーム市場について述べられていました。
日本はスマートフォン以前のフィーチャーフォンでソーシャルゲームが流行したことが他国とは違う特色のようです。

第2部 ソーシャルゲームはなぜハマるのか

・ソーシャルゲームの構造を図式化して、各部分について説明されていました。「目標⇒行動の選択⇒達成」を繰り返すサイクル、「初級⇒中級⇒上級」に移行させる仕組み、そのバックグラウンドとしてのゲームコンセプト、可視化、運用についてなど、細かく丁寧に説明されていたと思います。
GREEの「釣り★スタ」、DeNAの「怪盗ロワイヤル」を事例として、ソーシャルゲームのフレームワークで細かく解説されていて、それぞれどこに重点を置いているのか、どういう形で運営されているのかがよく分かったように思いました。

第3部 ゲーム以外の領域への応用:ゲーミフィケーション

・アメリカのゲーミフィケーションサミットで紹介されていた内容や、ゲーミフィケーションに取り組んでいる会社の説明などが書かれていました。

○つっこみどころ

・副題でゲーミフィケーションについて触れられていたので、ソーシャルゲームの知識をどうビジネスに活かすのか、第3部を楽しみにしていましたが、ソーシャルゲームの構造を再度解説しただけで、「こういうところがビジネスに活かせる可能性がある」とされていて拍子抜けしました。
例として挙げられた「節電.jp」もとてもゲーミフィケーションの活用事例とはいえず、物足りないモノでした。
WEB以外にゲーミフィケーションは向いていないというような持論を掲げていましたが、WEBにも適用できていないのではないかと思えます。
帯にもビジネス向けのような文言が書かれていますが、完全に的外れであるように思えました。

・ジェイン・マクゴニガルの『幸せな未来は「ゲーム」が創る』の邦訳よりも後に出版され、あきらかに記載内容が被っているにもかかわらず、参考文献にこの本を入れていないのは、ほぼ引用と考えられると都合が悪いからかなとも思えました。
ジェイン・マクゴニガルも講演したゲーミフィケーションサミットの内容について触れ、その著作の原題の直訳の講演名も記載されているので、明らかに抜粋だったのではないかとも考えました。