【10年後に食える仕事、食えない仕事】レポート

【10年後に食える仕事、食えない仕事】
渡邉 正裕 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4492261036/

○この本を一言で表すと?

 10年後に各「仕事」がどうなっているかを書いた本

○いろいろ考えた点

・仕事には「日本人メリット」が大きい仕事と小さい仕事があって、「日本人メリット」が大きい仕事は競争相手が1億人のブルーオーシャン、「日本人メリット」が小さい仕事は競争相手が70億人の超競争社会というのはざっくりしていますが、わかりやすいなと思いました。
よく「海外と勝負しないといけない」とか「日本国内でも十分」とか両極端な説はありますが、仕事によって違うというのは当たり前ですが冷静な説だなと思いました。

・日本人メリットを活かせる代表的な5条件は分かりやすいなと思いました。
「独自カルチャー依存」でお笑い芸人や漫画家など
「チームワーク&サービス」でチームワークの問われる生産管理職、旅館やホテルなどのサービス業など
「信用&コミュニケーション」でハウスメーカーや自動車ディーラーなどの日本人向け高額商品営業など
「ハイレベルな日本語」で弁護士のような特化した専門職、作家・記者・編集者のような日本語を扱う職種など
「国による参入規制」で公務員など

・「日本人メリット」と「スキルタイプ」で4象限のマトリクスがあり、「重力の世界(日本人メリット小、技能集約的)」「無国籍ジャングル(日本人メリット小、知識集約的)」「ジャパンプレミアム(日本人メリット大、技能集約的)」「グローカル(日本人メリット大、知識集約的)」と区分されているのは分かりやすかったです。
個人的には簡単なプログラムを中国に発注するような話をよく聞きますし、今後はもっと深刻になりそうだなと思います。
 例)
 「重力の世界」:プログラマー、メーカー開発者(汎用品)、検査・組立工、低付加価値品営業、介護福祉士、コールセンタースタッフ、タクシードライバー、店舗店員、警備員など
 「無国籍ジャングル」:経営者、メーカー基礎研究者、トレーダー、会計士、財務担当者、グローバル人事、建築家、国際弁護士、パイロットなど
 「ジャパンプレミアム」:住宅営業、海外の対邦人営業、メガバンクの地域営業、マンション管理士、公務員、保険セールス、旅館女将、美容師、日本料理人など
 「グローカル」:医師、メーカー開発者(高付加価値品)、弁護士、グローバル営業、人事のプロ、コンサルタント、システムエンジニア、マーケッター、税理士、記者など

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