【孫基禎 帝国日本の朝鮮人メダリスト】
金 誠 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4121026004/
○この本を一言で表すと?
戦前に日本人として金メダルを取った孫基禎の伝記の本
○よかったところ、気になったところ
・1936年のベルリンオリンピックで日本人として金メダルを獲得した孫基禎の伝記の本でした。
・新義州で生まれ育ち、走る能力が見い出されて学校や職場にいくことになり、貧乏な環境のまま周りとのギャップに悩みながら活動していたところは、ハングリー精神というより、諦め・割り切り、できるところに注力したということが要因だったのが興味深かったです。
・「日章旗抹消事件」は名前は知っていましたが、その事情を知りませんでした。
東亜日報の数人の独断と行動で、孫基禎の扱いが180度変わっていったことは、個人と国家の関係、民族が絡んだ場合の複雑さと変化が大きく現れているなと思いました。