【五輪書】
宮本 武蔵 (著),鎌田 茂雄 (編)
https://www.amazon.co.jp/dp/4061587358/
○この本を一言で表すと?
武蔵先生万歳
○よかった点
・一人の人間が徹底的に突き詰めて考えたことが書かれてあった。
・他の考えに頼らずに自分の考えを伝えようとするとこんなカンジになるのか・・・ということがわかった。(仏神を頼まず・・・)
・擬音語を使って動きを表現しているところが面白かった。(とたんとたん)
・見より観・・・「一所にとらわれず全体を見る」という考え方は剣術だけでなく他の武術でも通じ、仕事でも通じる。
・拍子・・・戦闘の最中でも、人生でもタイミングがあるということは他の自己啓発書でもある(聖書でもある)⇒自分の考えを突き詰めた人間がこの考えに行き着いているというのは説得力があると思った。
・心に跡を残さない、という点は成功や失敗に囚われない気持ちの切り替えが大事なことをうまく表現していると思った。
○参考にならなかった所、または突っ込みどころ
・中国の「論語」や「孫子」、マキャベリの「君主論」など、自己啓発的な内容が書かれた古典だと思って読み始めたので、あまりに剣術よりで驚いた。(他の自己啓発書で五輪書を引用した記載があったりしたので)
その期待からは大いに外れた。
○実践してみようとおもうこと
・自分が取り組んでいる活動に「見より観」という考え方を意識しながら取り組もうと思います。
<概要>
○地の巻・・・考え方
仏神を頼まず・・・仏教用語等をできるだけ用いず、自分の言葉で書いた。
実戦第一・・・使えないと意味がない。状況によらず使えないといけない。
拍子・・・何事にもリズム、タイミングがある
○水の巻・・・大略
姿勢を正し、心に跡を残さない⇒気持ちの切り替えが大事
平常心ではなく平常身⇒常在戦場
五方の構え(上・中・下・右・左)・・・中が基本、構えに囚われすぎないことが大事
打ち方の解説・・・一拍子の打ち、二の腰の打ち、無念無想の打ち、、、
○火の巻・・・技法
戦う場の位置取りが大事・・・自分の土俵で戦うこと
三つの先・・・けんの先、たいの先、たいたいの先
枕をおさえる。「渡」をこす。「景気」を見る。敵になる。崩れを見る。
○風の巻・・・他流派の欠点
太刀の長短、速遅、多少、動静、表・奥・・・等の区切りはダメ
○空の巻
観と見を研ぎ澄ます。
正しい道。
迷いなき道。