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【もういちど読む山川政治経済】第1部レポート

【もういちど読む山川政治経済】
山崎 広明 (編さん)
https://www.amazon.co.jp/dp/4634590670/

○この本の第1部を一言で表すと?

 政治をざっくり薄めに総括した内容

○興味深かった点

・「社会契約論」で有名なルソーが直接民主制を理想とし、代議制を批判していたというのは面白いなと思いました。
今の日本でも代議制の有効性が議論されたり、首相公選制の話が出たり、いつの時代もこういった意見があるのだなと思いました。(P.10)

・思想的に自由主義が発展していそうなイギリスの上院に世襲貴族が残っていて、法律貴族と呼ばれる人たちが最高裁判所を管轄しているというのが面白いなと思いました。
また最高裁判所の設置が2009年とかなり最近であることに驚きました。(P.14)

・大正時代に「天皇機関説」を主張した美濃部達吉はなかなか度胸があるなと思いました。(P.18)

・「公共の福祉」の概念は中学の公民の授業で触れたような気がしますが理解できず、この本を読んでも相変わらず理解しづらい概念だなと思いました。
Wikipediaで見てみても「自由国家的公共の福祉=他人の自由侵害の禁止」や「社会国家的公共の福祉=社会権を持たすための積極目的規制」などがあったり、一義的ではないようで難しいなと思いました。(P.22)

・「水平社宣言」はかなり熱いメッセージだなと思いました。(P.28)

・在日米軍の基地が思っていたより多くて驚きました。(P.41)

○つっこみどころ

・アメリカ独立宣言はいい側面もありますが、インディアンを露骨に差別した表現もあります。
いい面だけ抜粋するのは誤解を生むと思います。(P.7)
「我らのうちに内乱をひき起こし,我らが辺境の住人に対し情け知らずのインディアンをけしかけようと努めた。インディアンの戦い方が,年齢,性別,社会的地位に関わりなく無差別に殺害するものであることはよく知られている。(友清氏によるアメリカ独立宣言の訳の抜粋)」

・コスタリカの非武装中立の話が載っていますが、Wikipediaを見ると非常時の徴兵制度も憲法にあり、実際の活動としても治安警備隊が自衛隊と同じような活動をしており、そのあたりのことも書いていないと完全な非武装中立であると勘違いしそうな気がします。(P.38)

・「世界のおもな紛争」で1993年に集結しているルワンダ内戦(紛争)が継続していることになっています。
この資料だけではないですが、全体としていつの資料であるかが明示されていないと分かりづらいなと思いました。(P.89)

・本文でもいつ書いた内容であるかが明示されていないと誤解を生むと思いました。(2010年出版の本ですが、明らかに古い記述がちらほらとありました)