
【日本の国会議員 政治改革後の限界と可能性】
濱本 真輔 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4121026918/
○この本を一言で表すと?
日本の国会議員を統計的に分析した本
○よかったところ、気になったところ
・個別の議員ではなく、国会議員全体の歴史的な推移や数字で見る変化と特徴などが分析されている本でした。
国会議員として活動するための労力・コストや国会議員の活動内容、国会議員の属性などがよくわかったように思えました。
・政権交代、制度改革などを経て、どのように国会と議員が変わっていったのかがよく分かりました。
議員個人より政党が重視される仕組みになっていったことや、変わらない労力・コストから女性が議員になりにくく、世襲議員が増えやすいことなど、背景から実態までの流れもわかりやすかったです。
・国会議員になるために、国会議員であり続けるために、どれだけコストがかかるのかの話がなかなか生々しくて面白かったです。
資金力・資金調達力がどれだけ必要なのか、それらを有している政治家がどれだけ影響力を持てるのか、その背景がよくわかったような気がしました。
国の政策で動く金に対し、議員が不正で得た金の額が小さくて不思議に思うことが今までに何度もありましたが、国がカネを動かすことと議員個人の活動費を稼ぐこととは直接は関係なく、間接的に利益誘導をするくらいしかできないこと、それも年々難しくなっていっていることなども理解できました。
ニュースを見て「しょぼい額の金のためにこんな不正をするんだな」と思ったこともありましたが、国会議員の半数が借金をしていることや資金調達の大変さから、不正をしてでも資金を得たいインセンティブは大きいのだろうなと思えました。
○つっこみどころ
・ところどころに「・・・する必要があるのだ」「・・・するべきだ」のような著者の意見が出てきますが、何のためにそうすべきなのかいまいちよく分かりませんでした。
文脈から「公正であること」「国会の役目を果たすこと」「長期的な政策を実行できること」などが目的かなとも思えましたが、はっきりとは分かりませんでした。
あるべき姿を提示して、そこと現在の姿のズレを指摘するような書き方だともう少しわかりやすかったように思います。
