
【日本共産党 「革命」を夢見た100年】
中北 浩爾 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4121026950/
○この本を一言で表すと?
日本共産党を客観的な視点で分析した本
○よかったところ、気になったところ
・日本政治外交史を専門とし、自民党に関する著作のある著者が日本共産党について研究した結果の本で、なるべく客観的な視点で記述することに配慮されていました。
・他の先進国の共産党との比較が興味深かったです。
日本共産党は、先進国の共産主義・社会主義の主流であるユーロコミュニズムに似ているものの、構造革命論を否定して二段階革命論を主張している点が大きな相違点だそうです。
他国では社会民主主義に移行する共産党がその後の拡大に成功しているものの、他の社会民主主義政党の腐敗や他党との連携などの条件が揃わなければ拡大は難しいそうです。
・結党から終戦までの戦前の非合法だった時代と戦後の合法政党になった時代で規模でも動きでも大きな違いがあるなと思いました。
・ソ連や中国への追随から独自路線に移った所がかなり大きなターニングポイントだったなと思えました。
それ以外でも自己批判して方針自体を変更できるというのは日本共産党の強みだなと思えました。
・野党共闘などの柔軟な政策を採用しながら自党としては大きな結果を出せなかったり、民主集中制を維持しながら開かれた党をアピールしたり、党員の高齢化などのリスクを抱えていたり、今後の見通しは厳しいのではと結論付けられていました。
