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【世界史の叡智 – 勇気、寛容、先見性の51人に学ぶ】レポート

【世界史の叡智 – 勇気、寛容、先見性の51人に学ぶ】
本村 凌二 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4121022238/

○この本を一言で表すと?

 時代・場所さまざまな人物を軽く紹介している本

○面白かったこと・考えたこと

・人選がかなりランダムなため、通史的な本ではあまり出てこない人物が取り上げられていて勉強になりました。

・「ヒストリエ」というマンガで登場するデモステネスのことが書かれていて、その背景が分かってよかったです。

・東ローマ帝国のテオドラやインドのハルシャ・ヴァルダナのことは知らなかったので勉強になりました。

・五大十国時代で五王朝十一人の皇帝に仕えたフウドウはすごいなと思いました。

・十字軍を撃退したサラディンを採り上げずにその元主君ヌール・アッディーンを採り上げているのはよいかどうかは別として面白いなと思いました。

・神聖ローマ皇帝のフリードリヒⅡ世とカイロのスルタンのアル=カーミルが友好関係にあり、戦争を避けてエルサレムでの共存を図れたというのは時代背景からするとものすごいことだなと思いました。

・バール・サウマーがキリスト教徒として元からヨーロッパに向けて国交を開いた話は初めて知りました。ユーラシア大陸の東端から西端への交流を果たしたというのはすごいなと思いました。

・保科正之のことは幕末の会津藩について書かれた本で徳川家光の異母弟で会津藩の藩祖として書かれていましたが、上水事業などで実績を残していた人物だということは初めて知りました。

・インドにおける強大なムガール帝国に対してヒンズーの独立国家マラータ王国を建国したシヴァージーの話は初めて知りました。

・バートランド・ラッセルの「幸福論」に出てきたバイロン風の不幸(一切をむなしく感じる不幸)の元ネタのバイロンについて知ることができてよかったです。

・ヨーロッパの街がどこも汚く、パリが一際汚かったということを聞いたことがありますが、それを改善したオスマンのことを知ることができてよかったです。

○つっこみどころ

・この本で紹介されている51人は特に厳選されているわけではなく、この51人に選ばれる理由も選ばれなかった理由も定かではなく、パッと見ただけでも「なぜその人物を入れてこの人物を入れないのか?」と疑問に思う人選も結構ありました。帯に書かれている「歴史を変えた51人」「現代の日本人が知っておきたい五一人」ははっきり言って「過言」だと思います。

・各人物の歴史的・証跡的事実はともかく、著者の憶測や感想、現代の政治家との比較、「現代の日本人に対する提言」はかなりイマイチでした。

・最後の人物に「石原裕次郎」を選択していることに気付いてウケました。