【カール・マルクス『資本論』 2021年12月 (NHK100分de名著】
斎藤 幸平 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4142231340/
○この本を一言で表すと?
「資本論」ではなく人新世の「資本論」の要約の本
○よかったところ、気になったところ
・ほとんど人新世の「資本論」と同じような内容でしたが、こちらの方が分かりやすく、コンパクトにすっきりと書かれていたように思いました。
・「W―G―W」と「G―W―G‘」の説明が特に分かりやすかったです。
G(貨幣)とW(商品)の交換が、どちらをスタートとするかで、「W―G―W」が単純商品流通、「G―W―G‘」が貨幣を増殖する資本主義の図式となるそうです。
・人新世の「資本論」ではいい方向性だけれど現実を説明するには不足しているものとして挙げられていたケイト・ラワースの「ドーナツ経済学」が最後に挙げられ、それを実践しているオランダのアムステルダムが大阪市と対比されて称賛されていました。