
【政治学の名著30】
佐々木 毅 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4480063552/
○この本を一言で表すと?
政治学を8つのジャンルに区分してそれぞれの区分の古典を紹介した本
○よかったところ、気になったところ
・マキアヴェッリの「君主論」を翻訳した人として名前を知っている著者だったのでこの本を購入しました。
他に「ゼミナール 現代日本政治」の共著者でもあり、その第Ⅱ部の戦後政治の様々な要素について解説した人だったので期待しました。
・政治学というものがどういったものか、具体的なイメージが分からなかったですが、この本では「政治と○○」のように政治と絡むものごとに分類して紹介されていました。
政治そのものの意味を問うのは「Ⅰ 政治の意味」で紹介された3冊くらいでしょうか。
・「論語」「孫子」「戦争論」などが紹介されていて意外に思いました。確かにある一面から政治に関して述べている本だなと思えました。
・「社会契約論」を漢訳した中江兆民の「三酔人経綸問答」を読んだ後でこの本を読んで、意外にルソーの「社会契約論」の内容には触れられておらず、バークの「フランス革命についての考察」の内容が、三酔人の〆を担う南海先生の主張に近かったのが驚きでした。
○つっこみどころ
・紹介されている本が古典ばかりで、著者が政治学を研究する上で参考になった近年の名著などは紹介されておらず、残念に思いました。
「ゼミナール 現代日本政治」の戦後日本政治の内容が面白かったので、その原典なども紹介されるかと思っていましたが、それもありませんでした。
・今までに読んだ他の「○○の名著30」シリーズの本に比べて、内容が淡白で面白みに欠けるなと思いました。