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【ユニクロ帝国の光と影】レポート

【ユニクロ帝国の光と影】
横田 増生 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4163737200/

2012年にユニクロの批判本で前に訴訟の対象となっていた「ユニクロ帝国の光と影」を読みました!
・・・yahoo!ニュースでその記事を見て、差し止めになる前に買っておこうというミーハーな気持ちもちょびっとあって購入していました(^^)

Amazonのレビューを見ても賛否があり、自分で読んでみてなるほど・・・と思いました。

情報収集力(取材力、行動力)とかが凄かったです。
あまり表に出ていない情報をネットで一か月検索しまくって集めたり、柳井さんの家に突撃取材したり、国内や中国の店舗や工場に取材をかけたり。

今までしらなかった背景もいろいろ知れて面白かったです。
柳井さんの叔父さんがヤクザで父親もヤクザとがっちり組んで事業をやっていたり。
本で読んでいると書き口が陽性というか明るい感じなのに、本人はどちらかといえば内向的な人という評価をされていたり。

店舗や中国の就労状況も詳しく調べに行っていて、社外秘のマニュアルもぽんぽん出てきたり。

ただ・・・著者の視点が偏っているのが問題でしたね(^^;
この人は労働者からの視点からしか物事を分析できないらしく、違う視点で見ればもっと違う結論がでるんじゃないかなぁ、という残念なまとめ方がされていました。
批判的な結論の根拠が決算数値だけだったり。
自分の中で結論を最初から持っていてそれを曲げない人が書いた、そんな印象を受けました。
前半では公平に書こうという姿勢も見られるんですが、後半は偏りがひどかったですね(^^;
結論全てが見当違い・・・というわけではもちろんないんですが、
納得できる結論まで嘘くさい感じに仕上がっていました(T-T)

批判本のつもりが逆にユニクロの凄みを伝えている、とニュースだったかAmazonのレビューだったかで見ましたが、私もそういう印象を受けました(笑)

結論、情報量が多くてそれなりに得たものがありましたし、自分でものを考えるときはこうなるとみっともないな、という反面教師的な教訓も得られて、読んでよかったと思いました(^^)

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