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【平成・令和 学生たちの社会運動】レポート

【平成・令和 学生たちの社会運動 SEALDs、民青、過激派、独自グループ】
小林 哲夫 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4334045219/

○この本を一言で表すと?

 2010年代の学生運動について様々な視点から考察した本

○よかったところ、気になったところ

・2010年代の学生運動について、学生運動当事者へのインタビューを中心に書かれていました。

・SEALDsについては当時ニュースでよく出ていたので名前はよく目にしていましたが、どういった考え方でどのような活動をしていたのかあまり分かっていませんでした。
多様な考え方のまま思想を統一したりせず、現実的な目標を立ててそれを追求していたことは初めて知りました。

・社会運動に参加した人たちのその後は、インタビューに答えるような特定の人だけかもしれませんが、社会運動の内容自体にその後の人生を引っ張られているようにも思えました。

・SEALDsだけでなく、共産党の青年脱退である民青や、新左翼の過激派のことや、それらに参加している人へのインタビューもあり、なかなか興味深いなと思いました。

・9章で社会運動の中であった問題にも触れられていて興味深かったです。門戸を広げると、ナンパ目的や、性犯罪目的の人も参加するようになり、社会運動のメンバーということで排除しにくくなる、というのは、団体が大きくなるほどありそうな話だと思いました。

・社会運動を排除する大学が非難されていますが、大学の予算内での円滑な経営など、大学の運営側でも考えなければいけないことがあり、社会運動に参加しない生徒との利益相反などもあり、立場によって見方が変わりそうだと思いました。

○つっこみどころ

・社会運動をしてこその大学生、というかなり偏った考え方で書かれているなと思いました。
大学生がまだ社会に出ておらず、時間もあり、それなりに考えるための知識と思考力があり、社会運動をするのに適しているというのは分からなくもないですが、方向性を限定し過ぎだと思いました。

・著者の考える「望ましい大学生」「望ましい社会運動」が固定されていて、それに基づいて書かれているような印象を受けました。

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